現在日本では世界に類をみないスピードで高齢化が進んでおります。高齢者人口がピークに達する2025年には、「2025年問題」とまで言われる社会保障等の大きな問題があります。現在の人口減少社会では、介護の担い手不足が深刻な問題となっております。厚生労働省の推計では、2025年には38万人の介護職員が不足するとされております。これは、「きつい」、「汚い」、「給料が低い」のいわゆる3Kが原因となっている事は明らかであります。「給料の低さ」に関しては、「介護職員処遇改善交付金」などで補てんしている現状はありますが、他の産業に比べると十分とは言えず、社会構造から考えても改善するのは非常に厳しい状況であります。しかし「きつい」、「汚い」この2点に関しては、改善の余地があるように感じております。その理由としては、高齢化社会と同じ位のスピードでITが進化しているからであります。ロボットやセンサー等の技術は、確実に進化し人の代替となる部分が増加しております。極端にいえば、今後、医療・介護の分野では、ICT無しでは成り立たなくなっていくと考えられます。この様な世の中の流れの中で、弊社と致しましても、【介護のICT化】に少しでも貢献すべく、積極的に介護システムを開発・販売してゆこうと考えており、地方都市、函館から【介護のICT化】の先陣を切りたいという志を抱いております。今回、加速度センサーを使用した、日本発の離床・離設検知システム、ケア・ウォッチを開発致しました。センサーを高齢者に取り付けることにより、離床だけではなく、離設も検知できるという商品です。また、乳幼児に取り付けることにより、うつ伏せを検知することも可能です。このケア・ウォッチを皮切りに、これからも、世の中にない、介護システムを開発し、函館・日本の【介護のICT化】に貢献することが私たちの目標であり、願いです。弊社では、既存の介護請求システム等、他社が手掛けているものではなく、より現場サイドで必要としている、現在アナログな仕組みをICT化することを目指しております。