溝部 幸基 (みぞべ 幸基)

平成30年度:挨拶・祝辞・寄稿文等

平成30年度定例会12月会議議長開会挨拶(平成30年12月12日開催)                  平成30年度定例会12月会議の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
11月21日開催の第62回町村議会議長全国大会では「地方創生の実現をめざして」をスローガンに、
・東日本大震災の復興・大規模災害対策の確立
・地方創生のさらなる推進
・町村税財源の充実強化等17項目を決議。
「地方創生の成功なくして、町村の未来はない」との危機感を持って地方創生に取り組む覚悟を述べ、地方版総合戦略を本格的に展開し、地方創生の深化をさらに加速させるために、我々議会人が、果敢に行動していくことを誓うと宣言しました。
「議会の機能強化、議員のなり手確保」については、
・地方議会議員の位置付けの明確化
・議決事件に係る政令基準の廃止
・多様な人材を確保するための環境整備
・選挙公営の拡大、被選挙権年齢の引き下げ、補欠選挙の改正
・厚生年金への地方議会議員の加入を特別決議しております。
福島町議会としても、厳しい状況をしっかりと自覚し、引き続き住民を守る気概をもって、より一層活発な議会活動を推進しなければなりません。

議会基本条例の見直しについては、諮問会議の答申をいただき、議会運営委員会、委員会協議、執行部側との協議を経て改正案をまとめ、今12月会議に提案、特別委員会を設置し、関連規定と合わせ慎重に審議し、新年度施行を目指すこととなります。                                                       議会基本条例制定10年間の検証と実績の反映を期し、さらなる進展に努めていかなければなりません。

師走も半ばとなり、寒さも一段と厳しくなってまいりました。出席者各位には、お体ご自愛の上、本12月会議もまた、活発な討議が展開されます事を期待し、議事運営に協力をいただきますよう、お願い申し上げ、開会の挨拶といたします。

渡島議会議員研修会報告書(平成30年10月16日:北斗市カナデール)                           「いま地方議会が危うい、議員のなり手対策は」  北海道町村議会議長会参与 勢旗了三 氏
① 地方議会の喫緊の課題として提起されている、「議員のなり手不足」・「町村総会の設置」問題の経過と現状について、詳細に説明されておりました。改めて確認する良い機会となりました。
② 「町村議会の在り方研究会」が提示した、問題の「多数参加型・集中専門型」議会の選択についても、比較検討資料を示して詳細に説明、金井東大教授の「ノーチェックになる可能性が大きく、団体意志をまとめることが難しく、総懺悔になる可能性が強く、誰も結果責任がとれない。」「町民の議会不信感の悪循環を払拭し、議員のやりがい(意欲)をどう作るか?に(存亡が)かかっている。」という厳しい意見も紹介していた。
改めて、現状を無視した研究会の手法が、あまりにも無謀で、とても与することができないことと、先ずは、個々の議会が、成すべき自己改革に取組むことが先決であることの再確認ができました。
③ 「国土開発の変遷と課題」: 全総~新全総→国土の均衡ある発展と続いた
が、「首都機能移転法」・「定住自立圏構想(日本創生会議:増田寛也)」の成果は見えず、「地方分権の成果」?は、・実感できるものは何もない ・住民サービスに苦慮 ・地方自治には程遠く、自前でできる状況ではないと指摘した。
④「自治体戦略2040構想研究会」→「新たな自治体行政」の提言
・スマート自治体への転換:人間力 → AI・IT・ロボットの活用
・圏益単位の行政、二層性の柔軟化 → 都道府県・広域⇔市町村(役割分担:水平・垂直補完:運営・協定:支え合う仕組み)→町づくりの権限は中心市に集中し、窓口業務のみより残らない。
・東京圏のプラットフォーム → 東京・千葉・埼玉・神奈川が首都圏として集約化
⑤ 「人口減少社会の課題」→ 合計特殊出生率が、フランスで1.66→2.0、スウェーデンが1.50→1.98と上昇した要因は、家族給付・子育て世代給付等、国が財政出動していることにあるとして、鬼頭静岡大学学長の提言:「ア.過疎の豊かさ、イ.少子人口のまちづくり」を紹介していた。
⑥ 結びとして、「なり手不足問題の根源にあるもの」として、
「議員のやりがい(満足度)」:
ア.議会の責任 → 有能な人材の発掘・後継者の育成、
イ. 職務に見合った報酬の確保 → 自治省モデル(都道府県議:本庁部長職60万、市議:課長職40万、町村議:20万) → 道町村議17~18万
ウ.本気で対策を・やるべきことをやる。→ 議会改革・議会の役割を

しばらくぶりに勢旗さんの話を聞くことができました。勢旗さんは、当町議会改革のよき理解者の一人で、適宜適切な指導・助言・激励をいただき、全国町村議長会特別表彰受賞への道筋に尽力をいただきました。今回の講演でも、選挙公報について、道内では町村として唯一、福島町が取り組んでいることを紹介してくれました。
来年2月に予定されている全道町村議長会設立70周年記念式典に合わせ発刊する記念誌の執筆に精励されているとのことで、地方議会の現状は勿論、今日に至る苦難の歴史を熟知した勢旗さんは適任と思っており、完成を楽しみにしております。

「北海道200年に向けて」   学校法人札幌大学理事長 荒川裕生 氏
① 北海道命名150年・松浦武四郎
・明治2年(1869年)8月15日:「北海道」命名(太政官布告)
*松浦武四郎の提案:北加伊道・日高見道・海北道・東北道・千島道
「カイ」→ 「この地に生まれた」
「加伊」→ 東国の人々が自らの国を「加伊」と呼んでいた(熱田神宮縁起)
・明治8年8月、開拓判官に任命されたが、翌明治3年3月に辞職
*開拓判官辞職の背景 → 武四郎の主張:ア.松前藩の転封、イ.場所請負制の廃止、  ウ.諸藩による蝦夷地の分割支配、が東久世長官に受け入れられなかった。
②縄文遺跡群の世界文化遺産登録
荒川さんは、函館の少年時代、旧北高校の上部で縄文土器にふれる機会があり、遺跡・遺物、北海道独特のアイヌ文化の歴史(本州との違い)について造詣が深く、改めて、北海道におけるアイヌ文化の影響の大きさを考えることができました。(地名の由来、鉄鍋器の活用、稲作文化を受け入れず、続縄文人が東北北部へ南下し影響を与えた、サハリン・アムールまで進出・交易していた等)
③北海道150年の歩み
・人口の推移(千人):北海道(札幌市)→明治初期120(0.6)・大正9年2,359(102)・昭和20年3,518(220)・昭和30年4,773(426)・平成7年5,692(1,757)道人口ピーク・平成27年5,381(1,952:36.3%)
・道開発予算の推移(千億円):平成3年8.1(北海道シェア10.6%)、平成10年13.8(10.2)、平成23年4.9(8.9%)、平成29年度6.2(9.1%)
・インバウンドの増大:平成24年度79万人→平成28年度230万人→平成32年度500万人
・道産食品の輸出拡大:平成24年度359億円→平成28年度702億円
④北海道200年に向けた最大の課題=人口減少問題
・第1次ベビーブーム(昭和22~24:段階の世代)、第2次ベビーブーム(昭和46~49)に続く第3のベビーブームとならなかった。昭和55年代から長期的に減少が続いている。
・合計特殊出生率も昭和50年以降、約40年間、人口置換水準2.07(人口規模が維持される水準)を下回っている。
・日本の将来人口は、加速度的に減少していく。第1段階(2010~2040)→高齢者増+その他減少、第2段階(2041~2060)→高齢者横ばい+その他大幅減少、第3段階(2061~2090)→すべての世代が減少。
⑤地方創生戦略―北海道:重点戦略プロジェクトの枠組                                  ・持続可能な開発目標(SDGs)を実践している下川町のバイオビレッジ構想(エネルギー自立の地域づくり)を紹介した。(平成25年度に政務活動として視察している。当時、未完成の「一の橋集住化エリア開発」が完成型にあると理解した。)
⑥北海道200年に向けて~農村社会を例に
<農村地域の将来:キーワード>
経済(産業、雇用)・環境(資源、エネルギー)・社会(人、地域)+生命(生態系)の好循環・持続
・経済:農作業自動化、支援システム、超高速通信網、高付加価値作物、協業化・法人化、高次加工、販売流通等産業間連携、災害対応力強化
・環境:環境負荷の低い持続型産業、再生エネルギーのフル活用、水質・水資源を保全する農林地の利用
・社会:多様な住民の混住社会、交流人口の拡大、集住化・コンパクトタウン化、新たな公共交通、除雪等インフラの持続的管理
・生命:広葉樹の森林等生息空間の連続化、低利用地への植林等の土地利用、湿地等遊水地機能を持つ土地利用、魚類が遡上できる川やダム
*北海道は、低密度になるが、食糧基地としてウイングを広げる等、やりようはある、変化を恐れず、問題を直視して臨んでほしいとまとめた。

少子高齢化により人口減少が急激に進行する状況の中での地方自治体の経営が厳しくなることを改めて確認させられることとなりました。
副知事として、要望の際にあったことはありましたが、講演を初めて聞かせていただいた。函館出身であったことも初めて知り、北海道の成り立ち、道政の一端と、少年の頃から関心があったとする縄文遺跡の話を聞かせていただいた。温和で解かりやすい話し方を聞き、農政畑から道の中枢総合政策部長、副知事となり、退任後、札幌大学理事長に赴任されたことも納得できました。

福島町表彰式祝辞(平成30年11月3日開催)                             秀峰千軒岳から吹く風も日に日に冷たさを増し、晩秋の様相を深める今日、菊薫る文化の日、各界の皆様のご臨席をいただき、ここに、平成30年度福島町表彰式が開催されるにあたり、一言、お祝いを述べさせていただきます。
ただいま、功労表彰、顕功表彰、並びに善行表彰を受賞されました皆様、誠におめでとうございます。
心よりお祝いを申し上げます。
受章されました皆様には、それぞれの分野で、当町進展のため、誠心誠意精励されご貢献を頂きました事に対し、感謝の気持ちを込めて心から敬意を表します。
皆様方の日頃からの地域に根ざした惜しみないご尽力の積み重ねが、地域に共鳴し、大きな勇気を与え、今日の福島町の大きな支えになってきたものと確信いたします。
国政は、景気も回復基調にあるとしておりますが、地方では未だ実感できず、度重なる自然災害の惨禍、大震災の傷跡、原発事故への対応、少子高齢化が急激に進行する中での福祉対策の苦悩等々、依然として不安を払拭できず、各分野での動揺がなお続いております。
そのような状況の中で、地方分権から地方創生へと、地方に多様な選択を容認するが、財源や政策を含め自立と自主性を主体とした地域間競争を強く求める厳しい状況はなお続きます。
福島町では、町民が一体となって協働の自立をめざす、町づくり基本条例・議会基本条例を制定しております。
町の未来を展望し、果敢に挑戦するための実行課題は、町民・行政・議会が「互いに共鳴する協働」であり、政策を作る過程にどう関わり、役割をどう分担し、実行していくかが重要であります。
「地方自治の本旨」は「自分のことは自分で決めるという自己決定」の延長線上にあると言います。
福島の町の身の丈にあった仕組みを自分たちで協働して作用させる事であり、私たちの町の事を、自ら考え、自ら参画・決定していく事であります。
この事を明確に自覚し、それぞれの分野で知恵を出し合い、力を出し合い、支え合い、勇気と英断をもって町づくりに取組んでいかなければなりません。
厳しい経済情勢が続く中、少子高齢化がさらに進行する状況を熟慮し、課題を充分検証し、町民が実感できる政策を一つずつ積み上げていく作業を根気よく進めていかなければなりません。
私達の町、福島には、私達が誇れる歴史があり、伝統があり、文化があり、そして永々と築きあげられてきた、私達の町の暮らしがあります。それをしっかり引き継ぐ、その事が未来の福島へ夢を託す子供達への私達の責任でもあります。
このような意味からも、晴れの表彰を受けられました皆様方の、町づくりに対する日頃からの情熱が、更に大きな輪となり、礎となって、力強く自立できる確かな町政の推進へと導くものと確信いたしております。
今後とも、福島町発展のために、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、なお一層のご活躍とご多幸、ご健勝を、心からご祈念申し上げまして、お祝いの言葉と致します。    平成30年11月3日           福島町議会議長 溝 部 幸 基

平成30年度定例会9月会議議長開会挨拶(平成30年9月19日開催)                                   定例会9月会議の開会に先立ちまして、9月6日に発生いたしました胆振東部大地震で亡くなられました皆様に哀悼の弔意を表し、黙祷を捧げたいと思いますのでご起立願います。
「黙祷」、
「黙祷」を終わります。 ご着席願います。
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平成30年度定例会9月会議の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
この度の胆振東部大地震の惨状は、あらためて自然災害の恐ろしさを実感させられることとなりました。
厚真町上空から映し出された崩壊の光景は、俄かに信じがたく、次元の違う別世界の出来事との感じがしてしまいました。
北海道で初めての震度7、道内全体の停電は、平時の日常では想像もしえない広範な影響を及ぼし、多くの道民が長く不安を抱き続けることとなってしまい、漆黒の闇の恐怖を感じた方も多かったと思います。
全国各地で、想定もしていない地震・予想を超える集中豪雨が続き、あらためて非常事態を想定した防災計画の早急な見直しをしなければとの思いを致しております。
行政としても、今回の事例をしっかり検証し、先進情報・教訓を充分参酌し、町民の安心・安全が確信できる防災計画が示されることを期待致しております。

本定例会9月会議は、各会計の決算を審議する重要な議会でもあります。
決算については、審査特別委員会で審議することとなりますが、決算審査に合わせて示される行政評価・事務事業評価については、施策や個々の事務事業が、効率よく、効果的に施行されているかを検証することを目的に、まちづくり基本条例に規定されており、28年度分から該当する全ての事業を対象として評価が示されることとなっております。
議会としても、議会基本条例に重要な役割としてチェック機能の強化を規定、事務事業の計画精度向上、執行の適正化、政策形成過程の情報共有化を図る一環として、議員・議会の評価を示し、新年度予算へ政策意図の反映を目指す大事な検証と位置付けております。
議員各位には、活発な討議が展開されますことを願っております。

祭りも終わり、稲穂も色づき秋模様となってまいりました。
朝晩は、徐々に冷えてまいります、出席者各位には、お体ご自愛の上、本会議の議事運営に協力を頂きますよう、お願い申し上げ開会の挨拶と致します。

成 人 式 祝 辞:(平成30年8月14日)
成人式を迎えられました皆さん、おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
今日の成人式を機会に三つの事について是非考えていただければと思います。
一つ目は、『命の大切さについて』です。
今年7月に判明した、横浜の病院で入院患者を多数、点滴で殺害した事件、小学校三年生の長男を両親が暴行し殺害したむごい事件など、けがれの無い子供達が虐待で殺害される事件等々、悲しい事件が毎日のように続きます。高齢者の虐待、生活苦、中高校生のいじめに耐えられない等のケースで、自らの命を絶つと言う悲しい状況も報道されております。
要因は、単純ではないと思いますが、命を軽んじる行動は、あまりにも短絡的過ぎると思います。
人生は教科書どおりにならないことのほうが多いのですが、若い頃の失敗は学ぶことが多く、逆に後々のための、貴重な体験となります。
若い皆さんには厳しい情勢の中、難題に直面する事も多いでしょうが、現実から逃避し安易な行動を取ることなく、問題としっかり向き合う勇気と気概を持って欲しいと思います。
先人が、多くの困難を乗り越え、願いを込めて、受け継がれてきた命、自分だけで生きてきているのではなく、両親・家族・友人など多くの繋がりの中で生かされている命の大切さを、今日、もう一度考えていただきたいと思います。
二つ目は、『戦争と平和について』です。
明日15日は、第二次世界大戦の終戦記念日です。海外戦没者240万人。戦後73年、半数近くの遺骨は、未だに家族の元へ帰ることなく不明となっており、心の痛みを消し去る事が出来ず、「決して戦争を許してはならない」と言う思いを新たにいたします。
良い戦争・正しい戦争などありません。
破壊・暴力・殺戮を繰り返し、子供や老人など罪もない弱者を犠牲にする戦争。
片寄った愛国心による戦争の代償、取り返しのつかない犠牲は大きすぎます。
広島市の平和祈念式典が行われる平和記念公園の慰霊碑には「安らかに眠ってください 過ちは繰返しませぬから」と刻まれております。「核兵器は二度と使わない。使わせない」との誓いは、核廃絶・平和運動の原点だとされております。
「核兵器禁止条約」が国連交渉会議で採択されて一年が過ぎました。この間、北朝鮮からの弾道ミサイルは、繰り返し北海道上空を越え、Jアラートの不気味な響きは、町民に大きな不安を与えました。
電撃的な米朝首脳会談が実現しましたが、朝鮮半島の非核化に向けての交渉は予想通り難航しておりますし、残念ながら、アメリカ・ソ連・イギリス・フランス・中国などの核保有国、核の傘の元、国の安全保障が確保されているとする、日本・ドイツ・韓国などは、依然として核兵器禁止条約批准への行動を批判、拒絶、無視し続け、政治的な圧力で妨害する国も見受けられると言います。
唯一の被爆国である日本が、何故賛同しないのかとの疑問の声も多くあります。
未だ世界には人類を滅亡させ得る約一万五千発もの核兵器が存在し、多くの犠牲を払った無念の叫びもむなしく、罪無き子ども達、市民を巻き込む戦火も止む事無く今なお続いております。
人種、宗教、文化、思想、経済等々あらゆる点で違いを認め合い、互いに尊重しあいながら、意思の疎通ができる、平和な世界を目指す事をあらためて強く意識しなければなりません。
成人となるこの日に、どうか、皆さんの目線で『戦争と平和について』も考えていただきたいと思います。
三つ目は、社会人にとって最も象徴的な権利である『選挙権について』です。
新たに十八歳から適用されることになりましたので、すでに選挙を経験された方もいると思いますが、社会人としての権利・責任を回避することなく選挙権を行使して頂きたいと思います。
人口減少傾向、急速な少子高齢化が進行する中で、国の流れも、大きく変わろうとしております。成人の皆さんは、自分たちでその将来を変えられる世代だと思いますし、政治は皆さんにとって遠い存在ではなく、法治国家である以上、すべてのことが政治とかかわる仕組みになっております。どうか、普段から政治の動向に関心を持ち、選挙の際には、各政党・各候補者の公約をしっかりと比較検討し、判断をし、成人としての責任を果たして頂きたいと思います。
ふるさと福島町には、生まれ育ったこの町を共有でき、皆さんのわがままを聞き、いつでもやさしく迎え、癒してくれる家族や友人、そして多くの地域の人達がおります。
町外で活躍の皆さんには、八月のお盆と正月ぐらい福島に帰って、ゆっくり休んでリフレッシュしていただきたいと思います。そして、若い皆さんの新しい、豊かな感性で、いろいろな地域で、多くの視点で学んだ情報を寄せていただければと思います。
本日の成人式を契機に、無限の可能性を秘めた皆さんが、夢と希望をもって果敢に挑戦、大いに喜び、大いに怒り、大いに哀しみ、大いに楽しみ、多くの感動を体験し、自分自身の青春時代を悔いなく燃焼させ、大きく羽ばたく事を心からご祈念致しましてお祝いの言葉と致します。                     平成30年8月14日                   福島町議会議長 溝 部 幸 基

北海道町村議会議長会議員研修会報告書(平成30年7月3日)

1 研修日時  平成30年7月3日(火) 午後1時~午後4時30分                     2 研  修  先  札幌市 「札幌コンベンションセンター」                            3 研修目的  平成30年度北海道町村議会議長会主催議員研修会                       4 研修成果(考察)                                                  ①「明治維新から150年、現在そして未来を考える」                  歴史家・作家 加来耕三 氏   開口一番、「政局の先行きが見えないことからか、このところ歴史の講演を依頼されることが多くなってきている、自分で言うのもなんですが、加来耕三の講演は、二度とは言わないが一度は聞く価値がある」と始まった。(残念ながら?私は初めてで、テレビでも見たこともないし、著作も読んだことがなかった。)我々は、小中高と繰り返し歴史を学んできているが、「わかっているようで、何もわからない」、これが日本人の歴史認識だとして、「太平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん:蒸気船)たった四杯で夜も寝られず」との川柳があるように、驚天動地、上を下への大騒ぎをして驚いたと言ってきたが、「何に驚いたのでしょうか?」との問いかけから始まり、小中高の教育では、歴史の真実を掘り下げて教示することができず、NHKの大河ドラマをはじめとしたテレビや映画、歴史小説等で、興味深く、面白おかしく脚色され史実とはかけ離れた情報が蓄積され普通の日本人の歴史認識になっているとの見方のようである。
「四杯の蒸気船で驚いたこと:軍艦の大砲が江戸に届く能力がある」が、明治の画期的な改革の起因となり150年後の今日に繋がっているのだという壮大な歴史観?を否定する知識もないが、小中高の歴史教育・TV等の役割を全否定することにもならない。
歴史に関わった本人ですら、万人が納得する史実として認識できるかは、甚だ疑問であり、そのことは、自分に置き換えて身近な出来事をどう認識できているかを考えてみると明白であると思う。過ぎ去った歴史は、俯瞰の視点を変えることで大きく変わる可能性があることを認識しておくべきであると思うし、難しいことだが、日々の出来ごとも、できるだけ大きく俯瞰することを心掛けなければと自戒している。
思想・経済・戦争等を論ずるなかから、進歩的史観、司馬史観、自由主義史観等々、歴史観もいろいろあるが、人一人一人が自由に持つものであるべきであり、他人に強制すべきものでもない、特にまだ価値判断のできない小中高校生に特定の史観を強いるべきものではなく、子どもや孫たちの教科書を見てきたが、現状の教科書で充分であると考える。
今回の加来先生の見解も、歴史の裏話を聞かせていただいたということで、引き続き、大河ドラマ・歴史秘話ヒストリア等のTVを楽しみながら日本の歴史に思いを馳せてみたいと思っている。

②「現代日本政治と政局の行方」                                岩井奉信 日本大学法学部教授             当然、日大問題の弁解から始まった。立場的に難しい位置にあるのだろうが、出席者の多くの期待は、間違いなくその方向の話であったと思う。
結果、時局講演部分についても、メディア報道の域を出ず、自分自身が描く「日本の政治はかくあるべき」との強い時局への提言につながるような話もなく、内部告白的な、話が聞きたかった、残念!と思った議員が多かったのではと思う。
巨大組織の中で発生した事件が、思いもよらない方向に拡大、最高責任者が姿を現さず未だに明快な説明・責任が示されていない。特に、超保守的な組織の中で、報復人事の可能性が心配される教職員組合が抜本的な改革と最高責任者の辞任を求める要求書を提出、750名(44.6%)を超える賛同署名がある状況の中で、どの様な立ち位置で、どう対応されてきたのか、話すべきであったのではと思う。
体育系にとっては、日常茶飯事のことで、大きな問題として対応するメディアや野次馬的な大衆が間違っているとでも判断しているのだろうか?いずれにしても自分自身の立場や考え方を示すべきであったと思う。
日常の出来事や政治に至るまで、批判・評価をし、自分自身の見解を示し,教示する立場にいる教授が、自分の所在する大学の事件にどう対処したのか、しなければならなかったのか、明確にできずに、日本の政治の在り方を論ずる姿勢が滑稽に思う。

追 悼 の 辞 : 平成30年度戦没者追悼式(平成30年7月13日)                       今年もまた少し福島の様子をお話させていただきます。
七月に入って、全国的に記録的な豪雨による人的犠牲の報道が続いておりますが、福島は比較的被害も少なく済みました。
千軒の連峰から津軽の山々へ続く海峡の風景は少しずつ夏の青さを増し、今年もまた変わりなく皆様の記憶に残るふるさと福島を映し出しているのではと思います。
浜では、真昆布の収穫、ウニ漁が始まりましたが、イカ漁は、今年も魚影が薄く、朝の「イカ、イカ」の声もあまり聞くことができません。
沿道では乳白色の栗の花が満開、天候不順が心配ですが、畑には、ジャガイモの花が咲きだし、田んぼの苗も、日に日にその緑を増し豊作が期待されております。熊出没の話題も多く、いたずらキツネやタヌキとあわせて、シカの食害も多く、悩みの種となっております。
山鳥の鳴き声が響き、ツバメが飛び交い、セミやカエルも賑やかに鳴きだし、故郷・福島の短い夏がはじまります。
戦後七十有余年を越え、今なお、遺骨を収集し、遺族を捜す努力が続けられております。海外戦没者二百四十万人、半数近くの遺骨は、未だに家族の元へ帰ることなく不明の状態となっており、無念の思いを抱いてなくなられた方々への遺族の心の痛みを消し去る事は出来ません。
長い年月は、悲惨・冷酷な悲しい事実を忘却し、戦争を肯定、軍需産業を振興する傾向も残念ながら見え隠れします。
皆さんの尊い生命を奪い、多くの人の心と体を深く傷つけた戦争の悲惨な事実は、忘れてはならない、けっして繰り返してはならない、痛恨事として、脳裏に強く記憶し、後世に伝え続けなければなりません。
「核兵器禁止条約」が国連交渉会議で採択されて一年が過ぎました。この間、北朝鮮からの弾道ミサイルは、繰り返し北海道上空を越え、Jアラートの不気味な響きは、空襲警報を経験された皆さんに恐ろしい記憶を読みがえさせることとなったのではと思います。電撃的な米朝首脳会談が実現しましたが、朝鮮半島の非核化に向けての交渉は予想通り難航しておりますし、残念ながら、アメリカ・ソ連・イギリス・フランス・中国などの核保有国、核の傘の元、国の安全保障が確保されているとする、日本・ドイツ・韓国などは、依然として核兵器禁止条約批准への行動を批判、拒絶、無視し続けております。
第二次世界大戦の苦い経験を経て、唯一の原爆被爆国である事を意識し、平和を希求する日本国民の固い決意を込め、憲法の基本姿勢として、『戦争の放棄』を規定した日本の言動が、重要な意味を持つ状況は続きます。
私どもは、ここに、平和を願い、ひたすら家族の幸せを願いつつ散華され、故郷福島を見守る皆様にあらためて思いを馳せ、恒久平和の実現に努力を傾ける事をお誓いするものであります。
御霊の平安をお祈りし、ご遺族の皆様のご多幸を心からご祈念し、哀悼の真を捧げ、追悼の辞といたします。                                                                                                                                            平成30年7月13日                      福 島 町 議 会 議 長 溝 部 幸 基

平成30年度定例会6月会議議長開会挨拶(平成30年6月19日)                                                                 福島町議会の同胞であります滝川明子議員が、5月16日、不慮の事故により急逝されました。 大きな悲しみであります。
滝川明子議員は、平成3年の初当選以来、27年5ヶ月の長きに亘り福島町議会唯一の女性議員として、町内の女性をはじめ多くの住民の声を町政に届け、生活視点のまちづくりにご尽力されました。
また、福島町議会、「議会改革の集大成」として「開かれた議会づくり」の実績を組込み平成21年制定された「福島町議会基本条例」の取りまとめにあたっては、議会運営委員長として多大な貢献をされました。
何事にも動じない屈強な精神力と慈愛の心で住民に接し、議員活動にひたすら精励された故人のご功績を称え、そのお姿を偲び、安らかなご冥福をお祈り申し上げます。
滝川明子議員が、活躍された、この福島町議会議場において、感謝と敬意の気持ちを込めて、謹んで哀悼の弔意を表し黙祷を捧げたいと思います。                                                                                     ------------------------------------                 平成30年度定例会6月会議の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
6月12日開催の第69回北海道町村議会議長会定期総会の決議は、
「地域間格差が広がる中、北海道の町村議会はあるべき地方自治の姿を目指し、多くの課題に真摯に取り組んできた。しかし、今日、期待された地方分権改革の先行きはおぼつかないばかりか、停滞感を否めないでいる。住民の手が届く自治の確立が望まれる。われわれ地方議会人は、今後とも地域住民の代表たる自覚を一層深め、清新で活発な議会活動に努めるとともに、住民の負託に応えなければいけない。そして、次の課題解決に向け、われわれは総力を結集するものである。」とし、
① 町村議会の活性化と議会の権限の拡充
② 地方創生と地方分権改革の推進
③ 町村税財政基盤の確立等
14項目の一般決議と渡島議長会からの北海道新幹線の新函館北斗・札幌間の着実な事業推進、松前半島道路の松前側からの早期整備をはじめ、14件の要望提言を北海道町村議会議長会の総意として満場一致で採択いたしました。                                                                                              平成21年度に制定された議会基本条例については、諮問会議において、「議会基本条例の制定以降、改革が進んでいるが、改革の内容が多岐にわたり細かくなるにつれて全体像が見えにくくなっていることから、関連する条例等を確認し、本文に掲げた方が良いと思われる内容がないか検討・整理し、条文と規則などの関連が一目でわかるよう関係図を作成するべき。」との指摘があり、今任期中に関連規定とともに整理調整・改正することとして作業を進めております。議運、諮問会議に素案を示しながら調整をし、一定の段階に全員協議会で検討いただき、執行部側と調整しながら、新年度の施行を目指してまいります。                                                                     総務省の有識者研究機関が、「兼職禁止の制限緩和」・「専業議員による集中専門型」を盛り込み、自治体の選択を加味した新制度を提言し、地方自治法改正を目指すとの報道が続いております。
地方創生を推奨する状況下で、多様な地方の意見を積み上げることなく、公開もせず、国が主導で進めたことに違和感を覚えますし、全国町村議会議長会が提議しているように、その前にそれぞれの分野で成すべきこと、できることがあると思います。
過疎少子高齢化が進行する状況下で、厳しい背景として議員のなり手不足があるとしておりますが、町村総会設置条文の趣旨に沿うような極小自治体であるのか、直接民主制で活性化されるのか、数百人といえども限られた時間での採決が可能なのか、そもそも、持続するための住民が納得する議会改革など自ら手を尽くしてこられたのか疑義が尽きず、町村総会での議論の深化を期待することも現実的とは言えないと思慮いたします。
当議会としては、これまで真剣に取り組んできた議会改革により町民に一定の理解が得られていることなどからも、国の主導による改革ではなく地方から声を上げるべきであり、個々の議会・自治体が、当事者として問題意識をしっかり持ち、取組んでいかなければならないと考えております。                                                                                                                                             出席者各位には、本6月会議の       議事運営にご協力いただきますようお願い申し上げ、活発な討議が展開されますことを期待して開会の挨拶といたします。

H300427:伊能忠敬翁記念公園竣工式典祝辞                                                                                        津軽を望む海峡の風景は少しずつ青さを増し、蝦夷地の山々にも桜の息吹が感じられる時節となりました。                                                                                                                                        伊能忠敬翁没後二百年の記念すべき年の今日、多くの皆様のご臨席をいただき、往時を偲ぶ忠敬翁の銅像を配し、記念公園竣工式典が挙行されますことを心からお祝い申し上げます。                                                                                                           今、この地でこそ、二百有余年の時空を超えて、                                                         寛政12年5月19日、津軽の地から、遠く蝦夷地の山々を望み、心もとない和船上で胸を躍らせ、大きな期待と不安の中、蝦夷の大地に渾身の一歩を踏みしめた感動の光景に思いを馳せることができます。                                                                           香取市佐原の忠敬翁記念館にある伊能図には、「吉岡四十一度三十分」、「江戸から二百十七里二十六丁」と、蝦夷地測量を目指した吉岡上陸の痕跡が記されておりました。                                                                                                                        踏破距離三万五千キロ、歩数四千万歩。                                                                  17年間の長きにわたり、日本中を愚直に二歩一間の歩幅を守り、歩き続け、「大日本沿海輿地全図」を作り上げた功績は多大であり、近代日本の誕生・発展に大きな影響を与えてきました。
  想像を絶する波乱万丈の人生を歩んだ忠敬翁には、                              「夢追うのに、早い遅いはない。追うかどうかだ。」                               「人間は夢を持ち、前へ歩き続ける限り、余生はいらない。」                           「歩け、歩け。続ける事の大切さ。」等、現代にも通じる多くの遺訓があります。
  この機会にあらためて、忠敬翁の遺徳を振り返り、町づくりへ連動する好機となるよう歩みを進めなければとの思いを新たに致しております。
結びになりますが、
  町史研究会有志の努力により、史実が解き明かされ、忠敬翁と当町の係りが明確となり、記念銅像建立を願う篤志の思いが計画を実現させ、今日の日を迎えることができました。この間、ご教示をいただきました忠敬翁ゆかりの皆様に敬意の気持ちを込めて心から厚く御礼を申し上げます。
  この後、周辺環境整備、史実の紹介、幅広い事業と連動した有効活用等、まだ課題も多くあります、関係者の皆様には、引き続き、ご協力いただきますようお願い申し述べ、本日のご出席に心から深く感謝を申し上げお祝いの言葉と致します。                          平成30年4月27日                                      福 島 町 議 会議長 溝 部 幸 基 

平成29年度定例会3月会議議長開会挨拶(平成30年3月9日開催)                             平成29年度定例会3月会議の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。                                今、3月会議は、町政執行方針に示された重要案件に係る各会計の新年度予算を審議する重要な議会であり、活発な議論が展開されます事を願っております。
政策については、行政評価に繋がる事を意識し、精度を高め策定されてきたと思いますが、今後の厳しい財政状況に配慮し、「最小の経費で、最大の効果」を念頭に算定根拠を明確にし、理解を得て共通の認識を持つことも大切ですし、議会・行政ともに政策の過程をさらにわかりやすく町民の皆様に示していく努力も必要です。
お金の使い方は四つしかないと言います、
①自分の金を自分のために使う、
②自分の金を他人のために使う、この二つは自分の金だから効率をよく考えます。
③他人の金を自分のために使う、
④他人の金を他人のために使う、これらの場合、あまり節約とか、効率を考えない方向に           なりがちです。
この二つにかかわるのが政治と行政だと言います。
「他人のお金でも自分のお金を使うように節約・効率(費用対効果)を考え他人のために使う」のが公金の使い方であり、そのことを常に意識しなければ健全な財政運営が難しくなっていくと言います。                                                                                                                                             全国的に人口減少と高齢化が続く状況で、議員のなり手不足が深刻化し地方議会をどう維持するかが課題となっておりますが、総務省の有識者研究機関が、「兼職禁止の制限緩和」・「専業議員による集中専門型」を盛り込み、自治体の選択を加味した新制度を提言し、地方自治法改正を目指すとの報道があります。
地方自治の趣旨から、国の主導による改革ではなく、地方から声を上げるべきであるとの指摘も多くあります。そもそも、議員の定数・歳費を決めるのは自治体・議会であり、個々の議会が、当事者として問題意識をしっかり持ち、取組んでいかなければなりません。                               最近の報道に見る国会の審議は、不正確な基本データーによる裁量労働制の適用拡大の削除、決裁文書の改ざん疑惑、不誠実な答弁の繰り返し等々、見るに忍びない惨憺たる状況がなお続いておりますが、模範とならない反面教師ととらえ、福島町議会としても、町民の信頼を得、負託に応えるため一層研鑽に励み、課題に向かって着実に活動を続けていかなければならないと思っております。                                                                                                                                   3月6日の啓蟄(けいちつ)も過ぎ本州からは、桜の便りが聞かれる時節となりました。
例年より除排雪で苦労しましたが、そろそろ「ふきのとう」「福寿草」が芽をだし、春のいぶきを感じることができるものと思います。朝晩の寒さももう少し、出席者各位には、健康に留意され、お体ご自愛の上、本定例会の議事運営にご協力をいただきますよう、お願い申し上げ開会の挨拶といたします。