溝部 幸基 (みぞべ 幸基)

H300427:伊能忠敬翁記念公園竣工式典祝辞

祝  辞

津軽を望む海峡の風景は少しずつ青さを増し、蝦夷地の山々にも桜の息吹が感じられる時節となりました。
伊能忠敬翁没後二百年の記念すべき年の今日、多くの皆様のご臨席をいただき、往時を偲ぶ忠敬翁の銅像を配し、記念公園竣工式典が挙行されますことを心からお祝い申し上げます。
今、この地でこそ、二百有余年の時空を超えて、
寛政12年5月19日、津軽の地から、遠く蝦夷地の山々を望み、心もとない和船上で胸を躍らせ、大きな期待と不安の中、蝦夷の大地に渾身の一歩を踏みしめた感動の光景に思いを馳せることができます。
香取市佐原の忠敬翁記念館にある伊能図には、「吉岡四十一度三十分」、「江戸から二百十七里二十六丁」と、蝦夷地測量を目指した吉岡上陸の痕跡が記されておりました。
踏破距離三万五千キロ、歩数四千万歩。
17年間の長きにわたり、日本中を愚直に二歩一間の歩幅を守り、歩き続け、「大日本沿海輿地全図」を作り上げた功績は多大であり、近代日本の誕生・発展に大きな影響を与えてきました。
想像を絶する波乱万丈の人生を歩んだ忠敬翁には、                              「夢追うのに、早い遅いはない。追うかどうかだ。」                               「人間は夢を持ち、前へ歩き続ける限り、余生はいらない。」                           「歩け、歩け。続ける事の大切さ。」等、現代にも通じる多くの遺訓があります。
この機会にあらためて、忠敬翁の遺徳を振り返り、町づくりへ連動する好機となるよう歩みを進めなければとの思いを新たに致しております。
結びになりますが、
町史研究会有志の努力により、史実が解き明かされ、忠敬翁と当町の係りが明確となり、記念銅像建立を願う篤志の思いが計画を実現させ、今日の日を迎えることができました。この間、ご教示をいただきました忠敬翁ゆかりの皆様に敬意の気持ちを込めて心から厚く御礼を申し上げます。
この後、周辺環境整備、史実の紹介、幅広い事業と連動した有効活用等、まだ課題も多くあります、関係者の皆様には、引き続き、ご協力いただきますようお願い申し述べ、本日のご出席に心から深く感謝を申し上げお祝いの言葉と致します。

平成30年4月27日                                         福 島 町 議 会 議長 溝 部 幸 基 

 

平成29年度定例会3月会議開会挨拶(平成30年3月9日開催)                    平成29年度定例会3月会議の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。                         今、3月会議は、町政執行方針に示された重要案件に係る各会計の新年度予算を審議する重要な議会であり、活発な議論が展開されます事を願っております。
政策については、行政評価に繋がる事を意識し、精度を高め策定されてきたと思いますが、今後の厳しい財政状況に配慮し、「最小の経費で、最大の効果」を念頭に算定根拠を明確にし、理解を得て共通の認識を持つことも大切ですし、議会・行政ともに政策の過程をさらにわかりやすく町民の皆様に示していく努力も必要です。
お金の使い方は四つしかないと言います、
①自分の金を自分のために使う、
②自分の金を他人のために使う、この二つは自分の金だから効率をよく考えます。
③他人の金を自分のために使う、
④他人の金を他人のために使う、これらの場合、あまり節約とか、効率を考えない方向になりがちです。
この二つにかかわるのが政治と行政だと言います。
「他人のお金でも自分のお金を使うように節約・効率(費用対効果)を考え他人のために使う」のが公金の使い方であり、そのことを常に意識しなければ健全な財政運営が難しくなっていくと言います。

全国的に人口減少と高齢化が続く状況で、議員のなり手不足が深刻化し地方議会をどう維持するかが課題となっておりますが、総務省の有識者研究機関が、「兼職禁止の制限緩和」・「専業議員による集中専門型」を盛り込み、自治体の選択を加味した新制度を提言し、地方自治法改正を目指すとの報道があります。
地方自治の趣旨から、国の主導による改革ではなく、地方から声を上げるべきであるとの指摘も多くあります。そもそも、議員の定数・歳費を決めるのは自治体・議会であり、個々の議会が、当事者として問題意識をしっかり持ち、取組んでいかなければなりません。

最近の報道に見る国会の審議は、不正確な基本データーによる裁量労働制の適用拡大の削除、決裁文書の改ざん疑惑、不誠実な答弁の繰り返し等々、見るに忍びない惨憺たる状況がなお続いておりますが、模範とならない反面教師ととらえ、福島町議会としても、町民の信頼を得、負託に応えるため一層研鑽に励み、課題に向かって着実に活動を続けていかなければならないと思っております。

3月6日の啓蟄(けいちつ)も過ぎ本州からは、桜の便りが聞かれる時節となりました。
例年より除排雪で苦労しましたが、そろそろ「ふきのとう」「福寿草」が芽をだし、春のいぶきを感じることができるものと思います。朝晩の寒さももう少し、出席者各位には、健康に留意され、お体ご自愛の上、本定例会の議事運営にご協力をいただきますよう、お願い申し上げ開会の挨拶といたします。