◎議会白書(令和3年度版) ◎議会だより特集号(議会基本条例改正) ◎議会基本条例関連規定関係図
「行政・議会・自分(議員)の常識に疑いを持つことから」(地方議会人5月号寄稿掲載) 北海道福島町議会議長 溝部幸基
(次期改選期に向けた近況) 2月9日、6日間・17会場で開催した「町民と議員の懇談会」が、無事終了、コロナ禍の中でも中断することなく継続でき安堵しました。議会活動の説明中心から、車座になって町民の話しを聞くことへ重点を置いた懇談会の手法に慣れてきたこともあり、皆さんから多岐にわたる意見を頂きました。町行政側へも実施報告書を手交し、課題等については、今後、議会として調査することになります。特に、次期改選(本年8月選挙)に向けた「議員定数・歳費」については、厳しい意見もありましたが、概ね議会だよりに示した議会基本条例諮問会議の答申案(定数10名維持、歳費は基準額を特別職の平均額から町長報酬として、その30%)についてご理解が得られたと判断し、6月定例会提案に向けて所定の手続きを進めることとなりました。
人口減少下、今後の「議会活動と定数の在り方」については、次期体制の中で引続き検討すべき課題と捉えており、なり手不足対策としては、「議会の役割」「議会と行政の仕組み」が良くわからず「敷居が高い、改めて周知・発信して欲しい」等の意見もあり、気軽に参加できる機会をさらに積極的に提供していかなければと思っております。
(「開かれた議会づくり」三つの視点)
- 議会の主役は、議員:二元代表制としての議会の役割は何か、議会の主役であることを自覚し、行政依存・追認から脱皮し、主体性を持って議会の意思決定をするにはどうしなければならないかという視点。 ・行政の諮問機関から議員撤退 ・事前協議の原則中止(開催の際は、本会議場でビデオ配信し、参画を認める)・不当要求行為防止条例制定(働きかけの取り扱い方針を議会決議→町政への働きかけの取り扱い要綱を行政側が策定→議会が防止条例を提案→倫理条例を制定)・議長から改革情報の発信(町広報へ年頭所感、定例会開会挨拶、懇談会等)
- 住民が参画する議会:議員を選挙する住民の意向を行政に反映させる住民参画の視点。議会活動を理解してもらうために情報を共有するという住民の側に立つ視点。 ・会議の原則公開(参画機会の拡充)・取締る傍聴規則→歓迎する規則→参画する条例(議員を選んだ町民を取締る規則で良いのか。写真、ビデオ撮影容認。幼児、子どもの帯同を認める。)・参画者へ議案(資料)を配布し審議内容がわかりやすくした。・住民懇談会の積極開催(情報を共有し住民意見をしっかり聴取し行政へ反映。)・選挙公報の発行(候補者一人八百枚の選挙用はがきを申し合わせで自粛し、候補者全員の公約を掲載し全戸配布。経費節減)・議会、議員の評価制度導入(議会、議員活動を知っていただく。一年の活動を振り返り問題点を整理し、総括的な反省を踏まえて次年度の目標設定をする。)・夜間、休日議会の開催(三月会議の夜間議会で一般質問。初議会は曜日に関係なく任期初日に開催。前回は土曜日)・議会ホームページ開設、議会白書発行・議会研修会(講習会)への住民参加
- 変化を恐れない議会:地方分権改革、三位一体改革、地方創生改革、市町村合併等々、国全体が大きく変動している社会情勢の中で保守的な議会・行政も、常に変革し続けなければならいという自己改革の意識を醸成するための視点。
この三つが常に改革を心掛ける福島町議会の基本姿勢を示す視点で、全国の先進事例を参考にしながら「気がついたことから・できる事から」を合言葉に現行法でできるものから順次取り組んできました。 町民に見えやすい町政の「計画・執行」部分を担当する行政に比べ、「決定・監視・検証」する議会の活動は、町民に見えづらく,解りづらい仕組みになっている。歓迎する参画条例、議会だより・議会HPの開設・諮問会議・懇談会と情報共有するための努力はしてきたつもりですがあまり成果は見えなく、議会や議員のことがよく理解されない状況が続きます。
調査段階での討議・提言による議会の意思の反映は多くの場面でありました。
・公共下水道計画の中止(総事業費百三十億、起債五十億、基本計画作成後中止)
・温泉ホテル構想の中止(町営で宿泊百人規模。計画段階で議会調査を経て中止)
・財務システム更新でのプレゼンテーション実施(約四千万円コスト削減)
・選挙の平日投票(百七十万円人件費削減、選挙期間に土・日を挟み期日前投票を徹底)
・町づくり基本条例早期制定(一般質問・所管調査、年頭所感等で策定を促がす)
・情報公開の充実(議会HPの先行改善により、刺激を受け町HPも充実してきた)
・火葬場建設費の抑制(常任委の所管調査から特別委設置、規模縮小一億一千万円削減)
・合併問題の対応(任意合併協議会の段階から特別委設置、合併破綻後に議会主催で住民説明会を開催し破綻に至る経過、自律判断、議会改革等を説明し意見交換)等いずれの段階でも、行政が町民に向かって、議会のお陰でこれだけ節減されました、良くなりましたと話されたことはありませんでした。隣町との合併をせず、自立の道を選択、厳しい状況の中で財政破綻を回避することに一定の役割を果たしてきたと思いますが、町民に解るよう議会が主体性を持ちはっきりと対論・修正案等を示すことが少なかったとも思います。
(改革への思いを込めて) 平成十九年六月、改選を前に総括的な議会報告を兼ねた町民懇談会を開催。「開かれた議会づくり」の課題と合わせて、議会基本条例施行に向けて十九項目のタイムスケジュール(資料①)を示した。 議会基本条例の前文には、「開かれた議会づくり」の集大成として、決してこの改革を後退させないとの強い思いが込められており、合議制の議会と独任制の町長が緊張関係を維持しながら、政策をめぐる立案・決定・執行・監視 (評価)における論点・争点を明確にし、善政を競い合うとして、不断の努力を続けることを約束しております。善政のイメージは、先ず、行政を追認してきた今までの議会活動について、全てを否定する訳ではありませんが、「結果責任」としてしっかり認識し反省することだと思います。その上で、議会として、議員として「役割分担」する事をしっかり意識し、町の未来を展望し、未来へ挑戦する「協働の町づくり」へと行動(議会活動)する事と考えております。基本条例を作ることが目的ではありません、町づくり基本条例と議会基本条例の目的達成のための実行課題は、「住民・議会・行政の協働」です。両基本条例の実践で過去の手法を反省し、如何に住民の意識を高め、単なる受け身の参加から積極・能動的な参画・協働へ結び付けることができるかが重要です。 議会基本条例では、「わかりやすく町民が参画する議会」「しっかりと討議をする議会」 「町民が実感できる政策を提言できる議会」を重要な視点(資料②)としており、批判、牽制、検証・評価を基本とし、しっかりと議論・討議をし、政策形成のできるだけ早い段階に議会・議員の意思を示し提言することを意識し、計画・予算から決算・評価に至る各段階で政策の具現化を目指して積極的な議会活動を展開しております。常任委員会活動を重視し、所管調査として時宜に合った課題に取り組み、論点・争点を明確にした提言を町長に手交することが特徴となっております。
(常識に疑いを持つことから) 「議会が無くなって困りますか」「議員はなぜ必要なのか」と問われて明解に答えられる議員はどれだけいるだろうか? 議会・議員に関するテレビや新聞の報道は、相変わらず悪い事ばかりで、頑張って活躍し ているという話は殆どない。公共事業への不当介入、政務活動費の悪用、ハラスメント等々、批判されて当然の醜態が続き、結果、いつまでたっても住民の信頼は回復されず、議会活動に対する疑心暗鬼は払拭されず、「議員定数削減」、「報酬削減」の声は収まらず、「議会不用論」まで出てくることになってしまう。長い年月をかけて定着した悪しき慣習は、改革しようとする議員の自律心を育てる事無く、利益誘導を期待する企業・住民に迎合し、行政の追認機関に甘んじ、改善できずに蔓延した状況が長く続く結果となってしまう。慢性化した体質は、相当の覚悟を決め時間をかけて真剣に取り組まなければ治癒できない難病で、一朝一夕で改善することはできない。議会改革へ真面目に、真剣に取り組み挑戦しても大きな抵抗を受け遅々として進まずその得体のしれない壁を破ることができない状況がまだまだ続いている。この事は、背景は多少違いますが、実際に「開かれた議会」を目標に議会改革に取り組んできた実感でもあります。 地方分権時代にあっての地方制度は、画一的なものではなく、地方自治体にとっての選択肢を可能な限り多く設定することに意義があると思いますが、じっと受身で待つのではなく自ら主体的に、完全な自治体として「自由と責任」を持った真の地方政府を目指した改革を覚悟し、議会・議員としても、今なすべきこと・できることは、すぐにでも実行しておかなければなりません。行政・議会という超保守的な組織を改革することはまだまだ至難の業ですが、自分を変えることは可能だと思います。議員として、先ずは、「行政・議会そして自分(議員)の常識に疑いを持つこと」から始める事を提案します。
令和4年度定例会3月会議開会挨拶(令和5年3月8日開催) 定例会3月会議の開会にあたり、ご挨拶を申し上げます。 長く猛威を振るった新型コロナウイルス感染症も収束する気配が見られ、法的位置づけを季節性インフルエンザと同等の「5類」へ段階的に移行する対策案を示すとしておりますが、引き続き「新生活習慣」として「手洗い・うがい・消毒」の連行、集会等の換気・空気清浄を心掛けるよう注意を払って対処していかなければならないと思慮いたします。 今年度の「町民と議員の懇談会」は、町民の皆様のご協力を頂き、例年通り無事終えることが出来ました。意見を聞くことへ重点を置いた懇談会の手法に慣れてきたこともあり、皆様からは、多岐にわたる意見を頂きました。町側へ実施報告書を手交し、課題等につきましては、今後、議会としても調査することとなります。 特に、次期改選に向けた「議員定数・歳費」については、厳しい意見もありましたが、概ね議会だよりに示した諮問会議答申案について、ご理解を得られていたと判断しております。人口減少下、今後の「議会活動と定数の在り方」については、次期体制の中でさらに引き続き検討すべき課題と捉えております。 なり手不足対策としては、「議会の役割」「議会と行政の仕組み」が良くわからず「敷居が高い」等の意見、あらためて、周知・発信してほしいとの意見もありましたので、気軽に参加できる機会を積極的に提供していかなければと思っております。 今、3月会議は、町政執行方針に示された重要案件に係る各会計の新年度予算を審議する重要な議会であり、活発な議論が展開されます事を願っております。 政策については、行政評価に繋がる事を意識し、計画精度を高める努力が必要であり、予測される厳しい財政状況を充分配慮、予算の目的・算定根拠を明確にし、理解を得て共通の認識を持つよう努めることも大切です。議会・行政ともに政策の過程をさらにわかりやすく町民の皆様に示していくことも配慮しなければなりません。 町づくり、議会両基本条例に基づき、町民との協働のまちづくりを目指す、行政・議会は、公正・公平を肝に銘じ、町民の模範となるよう規律を遵守、情報を適確に発信し、共有することもあらためて心掛けなければなりません。 議会としても、町民の負託に応えるため一層研鑽に励み、課題に向かって着実・果敢に活動を続けていかなければならないと思っております。 昨年に比較し降雪量も少なく、啓蟄も過ぎ、日中は4月並みの気温が続き風も緩み、桜前線が話題となる時節となりました。 出席者各位には、健康に留意され、お体ご自愛の上、本定例会の議事運営にご協力いただきますよう、お願いを申し上げ開会の挨拶といたします。
西部四町議会議員連絡協議会研修会:令和5年2月16日(木古内中央公民館) 「DXと地方創生について」~未来のまちづくりは教育・人づくりから~:藤沢義博 木古内町教育長 演題「DXと地方創生」に始まり、「Society5.0」「VUCA時代」「OODAグループ」「Web1.0→3.0時代へ」「デジタライゼーション/DX」……と続く。 新製品を相手の理解力に配慮せずテンポ良く?自己満足するセールスマンのように流暢に説明が続いた。なんとも証言しづらい憂鬱さを感じる時間であった。 木古内の子どもたちが、どう育つのか、大人たちが、どう変幻するのか?・・・・。 会場が寒く、うたた寝もままならなかった諸氏の心にどう響いたのか?・・・・。 どう報告書をまとめたらと悩んでいると、まさしく、自分の心境を証言してくれている記事が見つかったので、時代に遅れたアナログ人間?として、ため息交じりの反省を込めて、記事を紹介して報告書に代える。 北海道新聞:「今日の話題」欄でコミックエッセー「デジタル原始人☆川原泉」が紹介されていた。 「デジタル原始人」 「日本語で話して」。いら立ちで唇をかみつつ、そう言いたくなることが最近増えている。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(中略) 「デジタル原始人」こと川原さんの行動は、冒頭の「日本語で―」のみならず、一つ一つが心に突き刺さる。教えてくれる人はいるが、その言葉はカタカナだらけの「謎の呪文」。理解不能なのに「わかりましたね」と問われ、うなずく場面は自分を見ているよう。 最も響いたのは、当初はあきれ顔だった福田さんが、川原さんが「異世界で言葉の通じない孤独」を抱えていたことに気付く場面だ。私を含め、多くのアナログ人間が感じるデジタルへのいら立ちの原因は、自分だけが言葉が分からない孤独、疎外感だったのかも。急速な社会のデジタル化も、突然、「異世界」に放り込まれたという感覚に近い。 デジタル化は止められぬが、せめて専門用語をかみ砕き、説明する労が必要と思う。誰かを孤独にしないためにも。
令和5年度福島消防団出初式議長祝辞 あらためまして、新年あけましておめでとうございます。福島消防団出初式が盛会裏に開催されますことを心からお祝い申し上げます。寒い中での元気一杯の隊列行進も頼もしく拝見させていただきました。ただ今、表彰されました団員の皆様、誠におめでとうございます。健康に留意され今後とも町民のために益々ご活躍くださいますようお願い申し上げます。また、団員・署員の皆様には、日頃から予消防活動に精励されております事に感謝の気持ちを込めまして敬意を表します。地球温暖化が進行し、異常気象による局地的集中豪雨による洪水や土石流、竜巻の被害、震度3、4の地震も頻繁に発生、全国各地で毎日のように自然災害が報道されております。福島町も日本・千島海溝地震想定津波の避難対策特別強化地域に指定されました。防災計画を見直し、新たな防災マップの作成作業が進められております。過疎・少子高齢化が進み、老々介護・独居世帯が増加する町での災害対策は、不安を完全に払拭することができない問題も多くあり、対処療法が中心となりますが、万全の体制をめざして、町づくりの基本である、「協働」、そして「自助」「互助」「公助」の認識をあらためて、徹底しなければなりませんし、災害に備えて、個々人、家族、町内会、職場、団体、組織として、何をしなければならないのか、何ができるのかを考え、全体的な調整・対応を行政が、しっかり誘導していかなければとも思っております。その意味からも、地域に根ざした消防団の活動は、町民の協働意識醸成の模範となるものであり、中村団長を中心になお一層活動に精励され、町民の皆様の期待に応えていただきますようお願いを申し上げます。今年もまた、皆様にとりまして良い年になりますよう心からご祈念いたしまして、大変素地ですが祝辞とさせていただきます。大変ご苦労様でした。 終わります。
令和5年 元旦 新年挨拶 「政策の具現化」を目指す積極的な議会活動を 福島町議会議長 溝部幸基謹んで新春のお慶びを申し上げます
日頃から、議会に対し温かいご理解とご協力をいただき、心から感謝とお礼を申し上げます。本年もまた、まちづくり・議会両基本条例の主旨を踏まえ、町民の皆様の信頼と期待に応え、積極的に議会活動を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。町づくり基本条例、議会基本条例がスタートして十三年が経過しました。両基本条例の実行課題は、「町民・議会・行政の協働」です。実践を通して周知されてきておりますが、さらに、意識を高め、受け身の参加から積極・主体的な参画・協働へ結びつけることが重要です。議会基本条例では、「わかりやすく町民が参画する議会」、「しっかりと討議する議会」、「町民が実感できる政策を提言できる議会」を重要な視点としており、批判、牽制、検証・評価を基本とし、しっかりと議論・討議をし、政策形成のできるだけ早い段階に議会・議員の意思を示し、提言する議会を意識し、計画・予算から決算・評価に至る各段階で政策の具現化を目指して、積極的な議会活動を展開しております。福島町議会の特徴は、常任委員会の活動を重視し、所管調査として、時宜に合った課題に取り組むことで、今年度も・福島商業高校の魅力化・有害鳥獣残滓処理施設・横綱ビーチの管理運営・町内会支援の方向性・種苗生産施設整備事業・松浦・白神間防災道路等38事業について調査、論点・争点を明確にした提言を手交しました。議会基本条例諮問会議から、「基本条例見直しの行動計画推進」、「議会評価」、「常任委員会所管調査」、「議員定数・歳費」の諮問事項について答申を頂きました。特に、次期改選期に向けて検討した、議員定数については現状維持、歳費については、現状の方式を基本とし、「なり手不足対策」等の視点から増額を検討し、町民へ説明し理解を得るべきとの答申内容でありました。今後、議会としての方向性を決定し町民の皆様に説明する機会を設定してまいります。今年も「町民と議員の懇談会」を2月2日か6日間、皆さんのお話を聞くことを中心に開催いたしますので、各町内会お誘いあわせの上、参加くださいますようお願いいたします。議会としては、引続き積極的に情報を発信し、町民の皆さんと共通認識が持てる機会を提供し、より活発な議会活動を実践してまいります。町民の皆様には、町づくりの基本、「自助・共助・公助」をご理解いただき、町づくりへの参画・支援、特に、「人材の育成」「社会資本投資」等にご協力くださいますようお願い申し上げます。コロナ感染症は、未だ収束の見通しが立たず新たな変異株の出現による感染の報道が続き、ワクチン接種が続いておりますが、児童・生徒等、感染の低年齢化が懸念されます、引き続き「三密」を回避し、予防の徹底(手洗い・消毒・マスク着用等)を恒常化することが重要です。町民の皆様のご多幸とご健勝を心からご祈念申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。
道町村議長会「議会時報616号」寄稿(令和4年12月20日) 「自らの議会改革を」 福島町議会議長 溝部幸基
地方制度調査会の答申が報道されている。地方自治体には少子高齢化・人口減少・持続可能な地域づくりなど厳しい課題が山積し。民意を集約し、実情に沿った対策を提示すべき地方議会の役割はますます重くなっており、なり手不足に関連し、性別・年齢構成の面で多様な人材の参画が求められるとし、自らの議会改革が重要としている。 なり手不足の解消に向けた努力は極めて重要でありますが、まだ、まだ町民から全幅の信頼を得ているとは言い難く、さらに自助努力の姿勢を示し、個々の議員が実のある議論を実行する自己改革も断行しなければ、存在意義を問われ続けられると認識しなければならない。議会側が思うほど住民は行政や議会のことが分からないのが実態で、もっともっと情報を発信し、住民と意見交換をする機会も創っていかなければと思ってもおります。 次期改選に向け議会基本条例諮問会議から、議員定数は、二常任委員会の役割を重視し現状の十人を維持、議員歳費については、現状の算定方式(福島方式)を基本とし、なり手不足対策等の視点から増額を検討し、町民の理解を得るべきとの答申を頂き、議会としては、全員協議会・議会運営委員会を経て特別委員会を設置し方向性を決定、町民の皆様に説明する機会を設定することとなっております。「住民自治」とは、地域の事は地域の人々が皆で考え、責任を持って決定する事。議会・行政・住民がそれぞれの役割、責任を自覚し実践することが重要であり、国の主導による一律の改革だけではなく地方から積極的に声を上げていくべきであり、まずは、個々の議会が「気が付いたことから、出来ることから」を着眼点に住民が納得する自らの議会改革を積極的に進めていくべきと思っております。
令和4年度定例会12月会議開会挨拶(令和4年12月8日) 令和4年度定例会12月会議の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。 11月1日、議会基本条例諮問会議から受けた令和4年度答申の内容は、基本条例見直しの行動計画推進については、適正に行われていると認知し、議会評価については、水準に足していない事項について、改善方策の検討を望むとし、常任委員会所管調査については、内容を確認していただき、次期改選期に向けて検討する、議員定数については現状維持、歳費については、現状の方式を基本とし、なり手不足対策等の視点から増額を検討し、町民へ説明をし理解を得るべきとの答申を頂きました。 答申を受けて、議員定数・歳費については、全員協議会、議会運営委員会で検討の結果、特別委員会を設置し議会としての方向性を決定し、町民の皆様に説明する機会を設定して行きたいと考えております。11月9日開催の第66回町村議会議長全国大会は、新型コロナ感染症発症以来、3年ぶりの通常開催となりました。今年度のスローガンとして、・新型コロナウイルス感染症対策、経済対策の強化 ・地方交付税等の一般財源総額の確保充実 ・長期的な復興支援と災害対策の確立等を掲げ、令和5年度予算編成にあたって、具体的な28項目の要望を決議しました。地方町村の現状は、人口減少社会の到来、過疎高齢化、大規模自然災害、新型コロナ感染症拡大等が深刻な問題となっており、自主財源不足の解消も難しく、増大する役割に迅速・的確に対応しなければならない厳しい状況下で、諸問題解決に向け、議会の機能強化、多様な人材の参画を目指す環境整備に向けた強力な取り組み等が必要であるとし、我々議会人が、一致結束し、果敢に行動していくことを誓うと宣言しております。「議会の機能強化、多様な人材が参画する環境整備」については、・地方議会議員の位置付け、権限の明確化 ・地方議会議員の職務等の明確化 ・議会と町村長の関係の見直し ・低額な議員報酬の改善等18項目の具体的実現を目指し特別決議をしております。 福島町議会としても、宣言・決議の主旨をしっかり受け止め、厳しい状況を勘案し、より一層研鑽に励み、活発な議会活動を推進しなければなりません。 師走となり、寒さも一段と厳しくなってまいりました。出席者各位には、お体ご自愛の上、本12月会議もまた、活発な討議が展開されます事を期待し、議事運営に協力をいただきますよう、お願い申し上げ、開会の挨拶といたします。
町表彰式祝辞(令和4年11月7日:福祉センター) 秀峰千軒岳から吹く風も日に日に冷たさを増し、晩秋の様相を深める今日、各界の皆様のご臨席をいただき、ここに、令和四年度福島町表彰式が開催されるにあたり、一言、お祝いを述べさせていただきます。 ただいま、功労表彰、顕功表彰、並びに善行表彰を受賞されました皆様、誠におめでとうございます。 心よりお祝いを申し上げます。 受章されました皆様には、それぞれの分野で、当町進展のため、誠心誠意精励されご貢献を頂きました事に対し、感謝の気持ちを込めて心から敬意を表します。皆様方の日頃からの地域に根ざした惜しみないご尽力の積み重ねが、地域に共鳴し、大きな勇気を与え、今日の福島町の大きな支えになってきたものと確信いたします。国政は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、回復基調にあった景気も大きく後退し、地方は、さらに厳しく、異常気象による度重なる自然災害の大惨禍、大震災の傷跡、原発事故への対応、少子高齢化が急激に進行する中での福祉対策の苦悩等々、依然として不安を払拭できず、各分野での動揺がなお続いております。 さらに、地方分権から地方創生へと、地方に多様な選択を容認するが、財源や政策を含め自立と自主性を主体とした地域間競争を強く求める厳しい状況はなお続きます。町づくり基本条例・議会基本条例を基に、町の未来を展望し、果敢に挑戦するための実行課題は、町民・行政・議会が「互いに共鳴する協働」であり、政策を作る過程にどう関わり、役割をどう分担し、実行していくかが重要であります。「地方自治の本旨」は「自分のことは自分で決めるという自己決定」の延長線上にあると言います。 福島の町の身の丈にあった仕組みを自分たちで協働して作用させる事であり、私たちの町の事を、自ら考え、自ら参画・決定していく事であります。この事を明確に自覚し、それぞれの分野で知恵を出し合い、力を出し合い、支え合い、勇気と英断をもって引き続き町づくりに取組んでいかなければなりません。私達の町、福島には、私達が誇れる歴史があり、伝統があり、文化があり、そして永々と築きあげられてきた、私達の町の暮らしがあります。それをしっかり引き継ぐ、その事が未来の福島へ夢を託す子供達への私達の責任でもあります。このような意味からも、晴れの表彰を受けられました皆様方の、町づくりに対する日頃からの情熱が、更に大きな輪となり、礎となって、力強く自立し続ける確かな町政の推進へと導くものと確信いたしております。今後とも、福島町発展のために、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、なお一層のご活躍とご多幸、ご健勝を、心からご祈念申し上げまして、お祝いの言葉と致します。 令和4年11月7日 福島町議会議長 溝 部 幸 基
第40回南北海道駅伝競走大会歓迎挨拶(令和4年10月30日) おはようございます。 今年もまた、多くの皆さんの参加をいただき、誠にありがとうございました。 心から歓迎いたします。 小さな町で、始まったこの大会も40回となりました。 多くの皆さんのご協力をいただき、毎年多くのチームが参加する大会に育てていただきました。 これまで参加された皆さんにとって熱い感動と、良い思い出になってきたと思いますし、私ども、福島町の町民にとりましても、暖かい感動やたくさんの励ましをいただき、この大会が続けてこられたものと思っております。 感謝の気持ちを込めて心からお礼を申し上げます。 この大会は、北海道駅伝シーズン最後の大会となります。 絶好の駅伝日和となりました、しっかりウォーミングアップをして、チームワークで、「心を一つに、タスキをしっかり、走りつなぎ」、それぞれの目標、栄冠を目指して走っていただきたいと思います。 町民の皆さんの暖かい声援を受けて、元気一杯走っていただき、福島での思い出に残る新たな感動が生まれますよう心からご祈念をいたしまして、簡単ですが、歓迎の挨拶といたします。 選手の皆さんのご健闘を祈ります。有難うございました。
秋の交通安全祈願祭・町民大会祝辞(令和4年9月21日) 改めまして、お晩でございます。 秋の交通安全祈願祭、町民大会に参加をいただき大変ご苦労様です。 日頃から交通安全運動の推進にご尽力を頂いておりますことにつきまして、感謝の気持ちを込めて敬意を表したいと思います。 私事ですが、9月で75歳となりました。6月に高齢者免許更新として、認知機能検査、高齢者実地講習を受けました。90代の方1名、80代2名、私と4名全員、無事合格をしましたが、講師先生から、ブレーキ、アクセルの踏み間違い、前進、バックの間違い、高速道路の逆進と高齢者の事故が多いことと、無理をせず免許返納を考へなければとの話を伺い、あらためて安全運転をしなければとの思いを強くしました。 交通事故死のピークは、昭和46年(1971年)で、今から51年前になります。 全国では、16,765人と大変な犠牲者の数です。昨年は2,636人と15.7%に減少しております。 北海道では、889人とこれも大変な数ですが、昨年は120人と13.5%以下に減っております。 道路網の整備、車両の改良等、安全を重視したいろいろな取組みの影響もあるでしょうが、全国で展開されている、今日のような交通安全の啓発運動を地道に続けてきた成果だと思います。 しかし、未だに交通事故が多く、年間36万人を超える死傷者が出ている状況が続いているのも事実です。 新聞、テレビでは毎日のように、交通事故死が報道されております。飲酒、居眠り運転、暴走運転によるもの、わき見運転や、ちょっとした油断での事故等、依然として犠牲となるのは、交通弱者である子供たちや高齢者です。特に子供たちの事故は、大きな悲しみとして影響も大きく、私たち大人が守ってあげなければなりません。 運転手が交通安全の意識をしっかり持たなければならない事は第一ですが、家庭、地域、職場等、関係機関が一丸となって本日のような運動を積み重ねていく事が、交通安全運動の推進に大切な事だと思います。ご出席の皆様には、引き続きご尽力下さいますようお願いをいたします。 ご出席の皆様のご健勝と、事故、事故死がおきませんよう心からご祈念をいたしまして、挨拶といたします。本日は、大変ご苦労様でした。
令和4年度福島町敬老会祝辞(令和4年9月17日) あらためまして、おはようございます。沢山の皆さんのご出席をいただき、盛会裏に敬老会が開催されますことをまずもって心からお喜び申し上げ、感謝と敬意の気持ちを込めて心からお祝いを申し上げます。皆さんにお会いでき大変うれしく思っております。新型コロナ感染症が、なかなか収まりませんが、感染者数の1週間前との比較が、東京では、26日間、北海道では23日間、連続して減少しているとの報道ですし、WHO・世界保健機関の事務局長から、「発症死亡者が低水準になり、終わりが視野に入ってきた」との報道もありますが、まだまだ安心できる状況ではないと思います。インフルエンザ発症の時期にもなりますので、油断なく、「手洗い・うがい・マスク」の徹底を、今しばらく続けていただきたいと思っております。この時期になると、日本が世界一の長寿国とのニュースが出ます。平均寿命が84.3歳、女性が88歳、男性が82歳と伸びております。福島の8月末の人口は、3615人で、1年で126人減少しています。75歳以上が978人、90歳以上が128人で女性が102人、男性が26人とやっぱり女性が元気です。長寿、健康の秘訣は、「一無、二少、三多」、一つは止める、二つは少なく、三つは多くと言う事で、一無は、タバコは止めた方が良い、二少の一つ目は、アルコールで酒は控えめに、二つ目は、食べる事で、特に、甘いもの、油ものは控えめにした方が良い、三多の一つ目は、「動く事」で、軽い運動を無理せずニコニコペースでつづける事が大事です。二つ目は、「休む事」です、あまり働き過ぎないで、きちっと休養をとり、良く寝て、疲れや、ストレスを残さない事が大切です。三つ目は、「接する事」です、家族や友人、地域の人達とのコミュニケーション、今日のような集まりには、積極的に参加をし、よく話をし、互いにいたわり、励ましあう事と話しておりました。あまりくよくよせず、明るく、楽しく、マイペースが良いようです。晩、大変寒くなってまいりました、体調をくずして風邪をひかないよう注意していただきたいと思います。 皆様のご健康を心からご祈念いたしまして措辞ですが挨拶とさせていただきます。 終わります、おめでとうございます。ありがとうございました。
令和4年度定例会9月会議開会挨拶(令和4年9月13日開催) 令和4年度定例会9月会議の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。 新型コロナウイルスの感染は、想像を絶する経過を辿り、新たな変異種の続出で未だ終息が難しい状況が続いております。 政府は、経済社会活動との両立に向けて、「療養期間短縮の措置を感染者増でも継続する」など緩和策に苦慮しておりますが、町内の感染状況は、8月から増加傾向にあり、今後、インフルエンザの発症時期と重なることから、感染予防の基本となる、「三密」をできるだけ避けること、「手洗い・うがい・消毒」の連行を「新生活習慣」と位置づけ、町民に、さらに周知徹底していかなければなりません。 本9月会議は、各会計の決算等を審議する重要な議会でもあります。 決算については、審査特別委員会で審議することとなりますが、決算審査に合わせて、まちづくり基本条例に規定し、該当する全ての事業を対象とした事務事業評価も示されております。 議会としても、議会基本条例に重要な役割としてチェック機能の強化を規定、事業計画の精度向上、執行の適正化、政策形成過程の情報共有化を図る一環として、議員・議会の評価を示し、総合計画実施計画・新年度予算へ評価意図の反映を目指す大事な検証と位置付けられております。 新型コロナウイルス感染症が及ぼす影響は、各般にわたり非常に大きく、正常時への回復には、相当の時間と財政負担を要するものと推察されますし、長期化するロシアのウクライナ侵攻が誘引となる経済変動による異常な物価上昇も懸念要因となっております。 特に、地方公共団体を取り巻く財政運営環境が、さらに厳しくなることを念頭に、諸計画の推進を慎重に図っていかなければなりません。 議員各位には、諸事情を勘案の上、今議会もまた、活発な討議が展開されますことを願っております。稲穂も色づき秋模様となってまいりました。朝晩は、徐々に冷えてまいります、出席者各位には、お体ご自愛の上、本会議の議事運営にご協力を頂きますよう、お願い申し上げ開会の挨拶と致します。
二十歳を祝う会祝辞(令和4年8月13日) 二十歳を祝う会へ出席の皆さん、おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。 新型コロナウイルス感染症の猛威が続く中、開催を危ぶんでおりましたが、皆さんの元気な姿を拝見し大変うれしく思っております。 今日の祝う会を契機に二つの事について是非考えていただければと思います。 一つ目は、『命の大切さについて』です。 今年もまた、高齢母親の殴打殺人事件、交際女性を絞殺する事件、霊感商法の反動から手作り銃で殺害するなどむごい事件が続き、けがれの無い嬰児の育児放置や虐待で死に至る悲しい事件等も毎日のように報道されております。 高齢者の虐待、生活苦、中高校生のいじめに耐えられず、自らの命を絶つ悲しい状況も報道されております。要因は、単純ではないと思いますが、命を軽んじる行動は、あまりにも短絡的過ぎると思います。人生は、自分の思いどおりにならないことのほうが多いのですが、若い頃の失敗は学ぶことが多く、後々の貴重な体験となります。 社会情勢は厳しく、難題に直面する事も多いでしょうが、現実から逃避し安易な行動を取ることなく、問題としっかり向き合う勇気と気概を持って欲しいと思います。自分だけで生きてきているのではなく、両親・家族・友人など多くの繋がりの中で生かされている命の大切さを、今日、もう一度考えていただきたいと思います。 二つ目は、『戦争と平和について』です。 8月15日は、第二次世界大戦の終戦記念日です。戦後77年。海外戦没者240万人、半数近くの遺骨は、未だに家族の元へ帰ることなく不明となっております。 広島平和記念公園の慰霊碑には「安らかに眠ってください 過ちは繰返しませぬから」と刻まれ、「核兵器は二度と使わない。使わせない」との誓いは、核廃絶平和運動の原点だとされております。 6月21日、第一回核兵器禁止条約締約国会議が開催され、「核なき世界」の実現を改めて呼びかけ、核廃絶に向けた具体的な「行動計画」を採択しました。締約国も65ヶ国となりましたが、残念ながら、日本は、依然として条約批准を拒絶し続けております。 大戦の苦い経験を経て、唯一の原爆被爆国である事を意識し、平和を希求する日本国民の固い決意を込め、憲法の基本姿勢として、『戦争の放棄』を規定した日本の言動が、重要な意味を持つ状況は続きます。 今年、2月から始まったロシアのウクライナ侵攻、軍事施設への攻撃のみならず、原発・一般住宅・商業施設等への無差別攻撃、そして、核兵器使用への言及は、世界中を震撼させました。全国世論調査によると、日本が今後、戦争をする可能性が48%、10年以内に核兵器が戦争に使われる可能性が50%をしめておりました。 無念の叫びもむなしく、罪無き子ども達、市民を巻き込む戦火は止む事無く続いております。 人種、宗教、文化、思想、経済等々あらゆる点で違いを認め合い、互いに尊重しあいながら、意思の疎通ができる、平和な世界を目指す事をあらためて強く意識しなければなりません。 どうか、皆さんの目線で『戦争と平和について』も考えていただきたいと思います。 皆さんのふるさと福島には、いつでもやさしく迎え、癒してくれる家族や友人、そして、地域の人達がおります。 お盆と正月ぐらい福島に帰って、ゆっくり休んでリフレッシュしていただきたいと思いますし、若い皆さんの豊かな感性、多くの視点で学んだ情報を寄せていただければと思います。 本日の二十歳を祝う会を契機に、無限の可能性を秘めた皆さんが、夢と希望をもって果敢に挑戦、大いに喜び、大いに怒り、大いに哀しみ、大いに楽しみ、多くの感動を体験し、自分自身の青春時代を悔いなく燃焼させ、大きく羽ばたく事を心からご祈念致しましてお祝いの言葉と致します。 令和4年8月13日 福島町議会 議長 溝 部 幸 基
北海道町村議会議員研修会報告書 福島町議会議員 溝 部 幸 基 1 研修日時 令和4年7月6日(水) 午後3時~午後4時30分 2 研 修 先 札幌市 「札幌コンベンションセンター」 3 研修目的 令和4年度北海道町村議会議長会主催議員研修会 4 研修成果(考察) 「参議院最終情勢分析と選挙後の政局展望」 政治ジャーナリスト 泉 宏 氏 月刊「地方議会人」には、泉さんの「時流観望」が掲載され、その時々の政府・国会の動向・展望が紹介されている。相当長く続き、最近は、精読することなく、流し読みをするコーナーとなっておりました。幼少時から都心部に住み、時事通信社政治部記者として田中角栄首相の総理番で取材活動を始めて以来40年以上、「生涯一記者」をモットーに、永田町・霞が関で政治を見続け、「永田町の化石」の異名を持つ泉さんの話は、さすがに詳しく、・総裁選(岸田ノート、二階降ろし等)・党首会談(進行の仕切り、揺らぐ野党の駆引き等)・スキャンダル(細田衆議院議長、吉川衆議等)・維新-橋下徹(テレビ降板)・参院選各党獲得議席予想・政治日程予測(参院選後の党内閣人事~2026年衆院議員任期満了、2027年自民総裁選)と興味?を引く裏話・政局展望が続いた。 受講後の感想は、参議院選挙を控えたこの日程で、講師を選定した道議長会の意図に疑念を感じざるを得ないことを今年も指摘しておきたい。 特にコロナ感染症が終息しない厳しい状況下で、全道各地から、わざわざ札幌まで出かけて聞かなければならない内容なのか?と憂慮する。 *参考に過去の政治ジャーナリストによる講演内容を掲載しておく。 橋本五郎さんの講演を除いては、今回と同様の感想となっておりました。 〇平成26年:「これからの日本政治」橋本五郎・読売新聞特別編集委員 〇平成28年:「日本の行方~政局・政治展望」長谷川幸洋・東京新聞論説副主幹 〇平成29年:「日本政治の昨日・今日・明日」島田敏男・NHK解説副委員長 〇平成30年:「現代日本政治と政局の行方」岩井奉信・日本大学法学部教授 〇令和元年:「どうなる?今後の日本政治」政治評論家・有馬晴海 <講師選定等の視点> 今後の講師選定については、次の視点を参考に検討されることを望む。 ・道議長会の課題を確認し、対応する研修テーマを検討する。→道内議員が情報共有する場となることを期待する。 ・道総合計画等に沿った課題に対応する研修テーマを検討する。 (SDGs推進ビジョン、気候変動問題・低炭素社会モデル、再生可能エネルギー、人口減少問題、人材育成の手法、食と観光、コロナ感染症後のリスク分散型社会、北海道の役割、世界の北海道の在り方等) ・リモート研修の推進(実践)を期待する。(全国的には、すでに実践例が多く有り)
戦没者追悼式(令和4年7月13日) 追 悼 の 辞 今年もまた少し福島の様子をお話させていただきます。 長引くコロナ感染症への不安は未だに解消されませんが、大千軒の連峰から津軽の山々へ続く海峡の風景は少しずつ夏の青さを増し、今年もまた変わりなく皆様の記憶に残るふるさと福島を映し出しております。 浜では、真昆布の収穫、ウニ漁が始まりましたが、イカ漁は、今年も魚影が薄く、朝の「イカ、イカ」の声もあまり聞くことができません。 乳白色の栗の花が満開、天候不順が心配ですが、畑に咲いたジャガイモの花も散り、田んぼの苗も、日に日にその緑を増し豊作が期待されております。 熊出没の話題もあり、いたずらキツネやタヌキとあわせて、シカの食害も多く、悩みの種となっておりますが、山鳥の鳴き声が響き、ツバメが飛び交い、セミやカエルも賑やかに鳴きだし、本州の梅雨にも似た蒸し暑さが続き、故郷・福島の短い夏がはじまりました。 戦後77年を越え、今なお、遺骨を収集し、遺族を捜す努力が続けられております。海外戦没者240万人、半数近くの遺骨は、未だに家族の元へ帰ることなく不明の状態となっており、無念の思いを抱いて亡くなられた方々への遺族の心の痛みを消し去る事は出来ません。 6月23日、沖縄市摩文仁の丘で沖縄全戦没者追悼式が行われ、小学二年生の徳本穂(ほの)菜(な)ちゃんの「こわいをしって、平和がわかった」と題する「平和の詩」が朗読されました。「おかあさんが、77年前の沖縄戦争の絵だといった」「せんそうがこわいから、へいわをつかみたい、ずっとポケットにいれてもっておく、ぜったいにおとさないように」と続く、戦争の絵を素直な気持ちで受け止め、平和とは何かを感じ取っていく等身大のやさしい気持ちが綴られておりました。 戦争に直接参戦した兵士のみならず、戦禍を避けるすべもなく巻き込まれた多くの市井の人々の尊い生命を奪い、残された多くの人の心をも深く傷つけた戦争の悲惨な事実は、忘れてはならない、けっして繰り返してはならない、痛恨事として、脳裏に強く記憶し、後世に伝え続けなければなりません。 ロシアのウクライナ侵攻、原発施設への攻撃、核兵器使用への言及は、世界中を震撼させました。世界平和への願い、国際秩序の根幹を揺るがす重大な造反であり断じて容認出来るものではありません。 悲惨・冷酷な悲しい事実を忘却し、専守防衛を踏み越え、軍備増強を標榜する傾向も懸念されます。 6月21日、第一回核兵器禁止条約締約国会議が開催され、「核なき世界」の実現を改めて呼びかけ、核廃絶に向けた具体的な「行動計画」を採択しました。締約国も65ヶ国となりましたが、残念ながら、日本は、依然として条約批准を拒絶し続けております。 大戦の苦い経験を経て、唯一の原爆被爆国である事を意識し、平和を希求する日本国民の固い決意を込め、憲法の基本姿勢として、『戦争の放棄』を規定した日本の言動が、重要な意味を持つ状況は続きます。 私どもは、ここに、平和を願い、ひたすら家族の幸せを願いつつ散華され、故郷福島を見守る皆様にあらためて思いを馳せ、恒久平和の実現に努力を傾ける事をお誓いするものであります。 御霊の平安をお祈りし、ご遺族の皆様のご多幸を心からご祈念し、哀悼の真を捧げ、追悼の辞といたします。 令和4年7月13日 福島町議会 議長 溝 部 幸 基
令和4年度6月会議開会挨拶(令和4年6月20日) 令和4年度定例会6月会議の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。 コロナ感染症の影響で書面会議が続き、6月14日、3年ぶりに開催された第73回北海道町村議会議長会定期総会の決議は、 町村は食糧供給、水源涵養、国土保全など重要な国民生活を支える地域に根ざした文化を育んできた。 長期にわたる経済の低迷、幾度も発生する自然災害、加えてコロナウイルス感染症が町村行財政に大きな影を落としている現況を踏まえ、「住民の手が届く自治の確立を求め、今後とも地域住民の代表たる責務を深く自覚し、清新で活発な議会活動に努めるとともに、住民の負託に応え、諸課題の解決に向け総力を結集する。」として ①新型新型新型コロナウイルス感染防止対策の徹底 ②コロナ禍での安心できる社会・経済活動の活性化 ③町村議会の活性化と議会の権限の拡充 ④地方財政基盤の確立等 17項目の決議と14件の地区要望事項を北海道町村議長会の総意として採択しました。 ◎6月7日、経済財政運営と改革の基本方針「骨太方針2022」が閣議決定されました。「安全保障に強い防衛関連産業、IT分野への需要喚起」、「財政健全化の方向転換」、「分配へシフトする新しい資本主義に向けた具体的な施策の先送り」などへの賛否論争、世界的な金利上昇下で、円安を懸念しつつも大規模金融緩和を継続するとの日銀の談話も報道され、引き続き懸念される、異常気象による地球温暖化、収束しないコロナ感染症、ロシアの異常なウクライナ侵攻など世界情勢の先行きが混とんとし、日本全国への多大な影響が予測困難な厳しい状況が続きます。 福島町議会としても、厳しい現況を受け止め、議会活動の重要な視点として、「わかりやすく町民が参画する議会」・「しっかりと討議する議会」・「町民が実感できる政策を提言する議会」を意識し、課題解決に向けて行政としっかり対峙し、より住民の側に立って活動することが、議会・議員の役割であるとの認識をさらに深めていかなければなりません。 出席者各位には、本6月会議の議事運営にご協力いただきますようお願い申し上げ、活発な討議が展開されますことを期待して開会の挨拶といたします。
ロシアによるウクライナ侵攻に強く抗議し、撤退を求める決議(令和4年3月8日議決) ロシアによるウクライナ侵攻は、平和と安全を損なう暴挙であり、強く抗議する。 特に、核兵器使用への言及、原子力発電所への攻撃は、国際秩序を根底から乱す愚行であり、厳しく非難する。 市街戦が激化し市民の被害が拡大、国外への避難民も150万人を超える状況で、緊急に求められることは、ウクライナ国民の命と主権を守ることであり、ロシア軍の完全撤退を強く求める。 政府においては、厳重な抗議の姿勢を示し、厳格な制裁措置と無条件完全撤退に向けた早急な外交努力を展開することを強く要請する。 以上決議する。 北海道福島町議会
松前町議会・渡島西部4町議会議員会合同研修会(令和2年11月13日」:松前町民総合センター) 1.講演:「みんなで考える町村議会~町村議会の現状と取組み」 全国町村議会議長会 総務部長 三宅 達也 氏 2.考察:平成23年度渡島町村議長会の議員研修会で「地方自治法改正と地方議会の取組み」と題し講演を聞いて以来、久々でしたが、三宅さんらしく丁寧な説明で、資料を見ながら、しっかり話を聞いていると、基本的な復習として、あらためて議会議員の役割・国の動向・議長会の対応等を確認し、住民視点にたった議会活性化の課題が自覚でき、今後の議会活動に反映させることが期待されるものと思われます? 平成23年度の研修会は、平成合併が平成22年3月で一区切りし、「合併推進」から「合併の円滑化」へ大きくシフトしたことを受けて、地方分権改革の進展と地方行財政制度の窮状など地方自治体を取巻く背景は、大きな転換期を迎え、、住民の信頼に応えるために議会の役割が益々重要となっている中で、新たな時代を担う市町村議会議員としての資質向上を図ることを目的としたものでありましたが、この間の各議会・議員の成果を推察すると、研修の効果・必要性に疑義を感じざるを得ない。 再び同じことを繰り返すことの無いようしっかり議会・議員の活動として具現化されることを期待したい。そうでなければ、コロナ禍の厳しい状況の中、わざわざ三宅部長に来ていただいたことが無駄になり、礼を失することになると思慮する。 福島議会に関しては、平成26年全国町村議長会より町村議会特別表彰を受賞し、地方議会人(平成27年7月号)で「北海道福島町議会の議会改革の事績」として、「開かれた議会」を目指した取り組みから、「議会基本条例」制定、その後のさらなる議会改革の状況を紹介されていたことから、三宅部長も十分理解されているものと思っておりますが、講演・資料の内容から疑義が残る点もかなりありました。 議事調査部長から総務部長となり現状を充分把握できていないと思慮されますが、早い機会にお会いし議論できればと思っております。 〇選挙公営化:選挙公報の発行を推進することによる公費節減の可能性追求 ・選挙運動用葉書の発行自粛、条例化しないことによる選挙運動用ビラ発行の自粛の可能性、選挙運動用ポスター作成費の実態に合った積算検討 〇持続可能な議会の実現に向けた、個々の議会の主体的な取り組みの実践誘導 ・各都道府県議長会の情報発信不足、指導体制の整備、各級議長会役員の議会改革認識の醸成 ⇒ 議会改革の推進加速化 〇「町村議会議員の議員報酬等の在り方最終報告」提示後の積極的取組の推進 〇「通年議会制」のデメリット(執行機関拘束、コスト増加等)は無く、現状をしっかり把握されていないと思慮される。 〇「一般質問答弁書の配布」については、一般質問主旨の解釈が旧態依然となっていないか? 〇「議会基本条例諮問会議」・「議会参画奨励条例」の存在を把握されていないのか?否定されているのか?事例として紹介されていなかったことは残念だ。
北海道福島会(東京)創立20周年記念誌出稿 北海道福島町議会議長 溝部幸基 「北海道福島会創立20周年」おめでとうございます。感謝と敬意の気持ちを込めて心からお祝いを申し上げます。 20年の歩みを振返りますと、創立から今日に至る会員の皆様のふるさと「福島」への熱い思いと、数多くのご配慮、ご尽力により、多くの勇気と感動をいただき、今日に至りましたことに感慨深い思いをいたしております。 平成13年2月10日、浦安市舞浜での設立総会、薮内町長と一緒に出席させていただき、議長として緊張しながら、福島の近況を話したことを思い出します。郷土の誇り千代の富士(九重親方)も当時大関であった千代大海(現九重親方)とともに出席いただき、会場の雰囲気も盛り上がりました。東京周辺から出席された多くの皆さんの各テーブルを回り時間いっぱい話をすることができましたし、数十年ぶりに再会した同期生の変容に互いに驚愕、昔話に花が咲き、時の経つのも忘れ、楽しく過ごしたことも思い出します。 第2回以降、会場も池之端文化センター、帝国ホテル、東京ドーム、品川プリンス等々と変わり、最近はアルカディア市ヶ谷に定着、議員全員でも何度か出席させて頂き、少しずつ参加者が減少していくのが気になっておりましたが、いつもふるさとの思い出話が続き、ふるさと産品の抽選会に一喜一憂し、歌や踊りで会場いっぱいに笑顔があふれ、楽しい時間を過ごすことができました。 北海道産直フェアについても、役員・女性会員を中心に大変な協力をいただき、地元担当者を叱咤激励、大きな成果を上げていただいておりますことに感謝申し上げます。 福島・吉岡の昭和の合併から幾多の変遷を経た福島の現状は、隔世の感があります。世紀の大事業「青函トンネル工事」の影響をまともに受け、時代の流れに翻弄され、ポストトンネルの適切な対策も叶わず、都市への一極集中が止まらず、過疎少子高齢化に歯止めがきかず、結果的に衰退が続く状況に如何ともしがたいむなしさを感じつつ、町政運営の一端を担う者としてその結果責任を痛感してもおります。 ピーク一万三千九百人の人口が、四千人を割ったという現実、時代の変遷とともに大きく変化する住民ニーズは、道路網の整備、車社会、通信・流通手段の多様化等により、消費経済、医療福祉、教育文化、レジャー等々多くの面で町外への依存度が高くなっている実情、生活基盤の充実により住民サービスへの期待が大きく変化している状況を充分咀嚼し、益々厳しくなりますが、進むべき方向をしっかり見極めていかなければなりません。 「ふるさと福島」へ引続き、物心両面でご支援くださいますよう切にお願い申し上げ、鎌田会長を中心に「北海道福島会」の輪が大きく拡がりますことと、会員皆様のご健勝を心からご祈念申し上げます。
【夢再び「第2青函トンネル構想」実現へ】 ◎青函トンネルの課題・①本来、新幹線が260㌔で走行する設計ですが、貨物列車とのすれ違い走行の安全性から時速140㌔に制限。 ②北海道、本州のトラック海上輸送によるコスト高、時間の自由度制限、食糧生産等、産業への大きな制約が存在。 ◎第2青函トンネル構想・経済界等による三つの案が提示されているが、より現実性があり、民間ベースでの可能性に挑戦を試みようとする、北海道産学界の「多用途トンネル構想」では、現行トンネルを新幹線専用、第2トンネルを貨物列車・有人走行を想定した車道・送電線・天然ガスパイプラインとし、距離が最短で、各種データの利用が可能となる、現行トンネルと平行に整備する計画です。 北海道側工事基地として貢献した福島町としても昨年2月に「第2青函トンネル構想を実現する会」を設立、夢の実現へオール北海道での取組を目指して活動を開始しました。
西部四町議会議員連絡協議会研修会:令和2年2月13日 「人口減少社会において持続可能な地域公共交通の確保に向けた考え方」 地域公共交通マイスター 為国 孝敏 氏 福島町の「デマンドバスの運行状況について」は、三師会からの公開質問状・要望書を受け、経済福祉常任委員会で所管調査をしている。医療利用町民等からの切実な声を踏まえ、要請に応えた調査では、
① 利用料値下げの検討が望ましい。
② デマンドバス未運行区間の解消を国へ強く訴えられたい。
③ 将来の交通体系を見据えた一元的運行の検討をとの報告になっている。
今回の研修は、常任委所管調査の状況を思い出しながら、少しではあるが比較検討できたと思っている。勿論、専門家の理想とはかけ離れ、執行者側、議会ともに精度が低く、自慢するほどのものではないが、議会の関わり方としては、現状を考えると「まずまず」といったところではと思いました。
そういった意味で、感想としては、津別町をはじめ紹介された市町村の議会が計画等にどう関わり、どう役割を果たしたかの話が全くなかったことが残念でしたし、「地域公共交通マイスター」としてのPRが強調され、議員研修会よりは、執行者・担当職員向けの研修会としたほうが成果が上がるのではと感じました。しかし、政策形成の「計画・決定・執行・監視・検証」、PDCAサイクルについて、あらためて勉強ができましたし、今後の課題となる、人口減少高齢化が続く福島町の公共交通体系の在り方、一元的運行の検討に参考になることは間違いありません。
町民懇談会でも、「デマンドバス利用料値下げ」「免許返納者への対応」「遠隔地独居高齢者への配慮」等、多くの課題が提起されており、引き続き関心を持って取り組んでまいりたいと思っております。 *今後の検討資料として、津別町と比較した推測データーを作成しておきました。
<公共交通ターゲットの推測データー:津別町と福島町との比較> *津別町では、地域特性に合致した公共交通ネットワークが形成されている。
学校統合で導入されたスクールバスを活用し、郊外路線の一部でスクール混乗路線とするなど、地形、道路・人口分布状況に合わせた運行形態、車両・運転手の有効活用等、工夫の蓄積がみられ、福島町が参考とすべき取り組み姿勢は、沢山あると推察できる。
渡島檜山議会議員研修会報告書(令和元年10月9日:北斗市カナデール) (1) 「 地域づくりは人づくり~地域連携によるキャリア開発実践~ 」(一社)日本経営協会 きゃりあ工房 田崎 悦子 氏 横浜国立大学卒業後、テレビ朝日(報道局専属レポーター) → 第一生命(営業・指導主幹・支店長) → (株)イフ(経営企画室長:障碍者就職支援) → 北海道移住→ アリコジャパン(営業) → 北海道セルラー(法人営業・総務部教育グループリーダー:現KDD北海道支社) → 独立:きゃりあ工房を設立した。
きゃりあ工房事業として、NPO法人北海道開拓使の会 (理事長:移住支援活動)・北海道国際航空(社長付ゼネラルコーディネーター北海道PR企画:現エアドゥ)・丸和運輸機関(道産品コンサルタント)等を実践、札幌女子短大(特別任用准教授)・大阪教育大学(キャリア支援センター副センター長准教授・苫小牧駒沢大学准教授としても活躍してきている。
「キャリア」としての自分自身の実体験(子育てを含む)を紹介しながら、地域連携による「人づくり(キャリア開発)」の重要性を訴えておりましたが、経歴・活動実践が、多すぎて短時間で理解するには、時間が足りなかった気がします。 〈講演の要旨〉
① 公職複業
・過去の経歴:道景観のくにづくりアドバイザー、道地方競馬運営委員、道農業公社(新たな担い手確保経営強化対策協議会委員、NPO法人北海道開拓使の会事務局長(移住支援)、NPO法人めーでる理事(モノづくり・ヒトづくり・コト起こし支援)、NPO法人アイセックJP北海道理事(留学支援)、
苫小牧市:食育推進協議会会長・地方卸売市場運営協議会委員・スポーツマスター選考会議委員・スポーツ推進審議会会長
・現在:追分高等学校」学校運営協議会委員(道教委委嘱)・日本インターンシップ学会道支部運営委員・日本産業カウンセラー協会道支部運営評議員
② 北海道の地域づくり活動:移住・観光・農業・地産地消
・朝日TVレポーター(週3~7分間の番組)として、情報取集し、レポートをまとめる作業で、今日に至る、基本的な多くの経験をすることが出来た。
・経験を活かし、営業・提案・交渉力 → 立上げ・人材育成力 → 障碍者支援・観光・農業・地産地消・移住や起業の企画から開設までのオールマイティーで専門的な指導を実践できた。
・多くの実践例を紹介しながら、「人材を育て活かす」「誰もが活躍できる」「関係人口の拡大(地方創生の方向性)」、「経験から、子どもの農山村留学(体験)の効果」「小さなコーディネーターから始めること」等、基礎となる体験の積み上げの重要さを熱く話しておりました。
また、甲谷さんも話しておりましたが、「モノ消費」から「コト消費」へ「みる・食べる・遊ぶ」から「体験する」、「ストーリー(物語)」を楽しむ観光への変化を強調していたことも印象に残りました。
(2) 「 チャンスを大チャンスに~道南の食と観光の磨き上げについて~ 」北海道経済部 食産業振興監 甲谷 恵 氏 甲谷さんとの初対面は、女の相撲大会でした。席が隣になり笑顔で気さくな自己紹介から始まり、土俵で展開する女性力士の一挙手一投足に驚き・熱中し、拍手をする姿を見て「甲谷さんも出てみませんか!」と話したことを思い出します。その時の印象が、相当強かったのか、再会したときには、「来年の大会に出場しますから!」と約束したのですが、1年で本庁に戻ることになってしまい、送別の会では、「約束を守れず残念です!」と言っていたことも思い出します。 履歴を見ると、知事室(国際課主幹)→総務部危機対策局(防災教育課長)→環境生活部(道民生活課女性局長)→渡島総合振興局副局長→環境生活部(文化・スポーツ局長)→農政部(食の安全推進監→経済部(食産業振興監)と短期間で昇格しており、高橋・鈴木道政の重要な役割を果たしてきたことが理解できます。
甲谷さんの講演を聞くのは初めてでしたが、全道・全国・世界を俯瞰しながら道南圏に的を絞り、周到に準備された資料も分かりやすく、完璧なプレゼンテーションを聴かせていただいた感じがしました。
道職員の話を聞く機会が結構あるが、専門的な情報を的確に説明し、勉強になることが多い。有能な職員が多いことは間違いないが、鈴木道政スタートの評判は芳しくない。報道が100%とは思はないが、「見栄えより進路を示して」「課題解決の道筋をつけたり、道政の方向性を示す場面がほとんどなかった」(道新社説)、「東京都内で企業を集めて発足イベントを開くなど、演出は派手だったが、集めた資金を使ってどんな施策を実現しようとしているのかが判然としない。」「支援を求める道内市町村と、支援する企業を結ぶウェブサイトも、ふるさと納税の民間サイトと似たり寄ったりで、道が両者をどう橋渡しするのか分からない。」(道新今日の話題)、「財政の壁を超える工夫を」(堀元知事)、「道民目線、あいまい」(道連合会長)と厳しい意見が多い。 一方、道議会の体たらくもひどすぎる。世界基準の「道受動喫煙防止条例」の制定を目指す状況下で、道庁舎・道議会庁舎の完全禁煙が実現できない状況は、多くの道民の理解を得ることが出来ないし、道議会においては、依然として、政務活動費の公開・事前打ち合わせ(学芸会的と指摘されている)廃止徹底が実現されていない。道内自治体の模範となるべき道議会は猛省してほしいと思っている。道職員の能力の高さ、大変苦労していることも想像できるが、士気に影響しないことを願う。 道・道南圏を構成する一自治体・議会・議員として、甲谷さんの話のどれ程を理解して活動してきたのかを考えると、大きく反省しなければならないことが多かった。
〈講演の要旨〉
① 道は、全国のフロントランナーとして、誇るべき価値をさらに磨き上げ、新たなステージを目指している。(定住人口+関係人口+交流人口)
② 2020年代はチャンスの波
全国→WCラグビー・東京オリパラ・大阪EXPO2025・札幌冬季オリパラ
北海道→クルーズ船ブーム・G20JAPN・ウポポイ(民族共生象徴空間)・縄文遺跡群の世界文化遺産登録・北海道ボールパーク・空港一括民間委託・新幹線札幌延伸
・道内各地(札幌・ニセコ・白老等)
・道外各地(東北・首都圏・関西等) ⇨ 道南圏へ
・世界各国(アジア・欧米等) 「食・観光」の磨き上げが必須
③ 食の磨き上げ
・ワイン産地:はこだて・富岡(乙部)・農楽蔵(函館)・奥尻
*函館は、ワイン産地として、気温・降水量・土壌等多くの項目で高い評価を得ている。(フランスの名門ワイナリーも評価)
・ワインから地域振興へ:食(チーズ・魚介類・飲食店等)、観光(景観・ワイナリー巡り・体験宿泊等)、人々(雇用、移住、ファン)、地域(産地PR・土産・贈答品・郷土愛)
・食のブランドづくり:地域フード塾(地域絶品づくりのマーケティング)、乾燥ナマコ(檜山海参ひやまはいしぇん)、王様しいたけ(福島の横綱しいたけもある)、がごめ昆布(福島のアカモクもある)、ブリの消費拡大、アワビ陸上養殖(福島)、今金男爵、北のハイグレード食品(道産加工食品のトップランナーの商品群を選定:131品)
・食のサポーター委嘱(バイヤー4名、料飲食10名、流通2名)、販路拡大支援(どさんこプラザ・プロモーション・商談会・世界料理学会連携・青函食材見本市・道南食と観光ブランドフェァ)
・安全安心な北海道の原材料に付加価値をつけ、売れるところに売る。
(発掘→磨き上げ→販路拡大)
④ 観光の磨き上げ:今こそ道南! ・縄文遺跡の世界遺産登録(最短で2021年)
・縄文、歴史、世界遺産ファンが来る。→ 縄文の魅力を語る準備は?
・縄文の魅力:①1万年も続いた平和な文化、②土器・土偶のレベルが高い、
③高い精神性(共生社会、自然・生命への向き合い方、感謝)、④津軽海峡を越えて交流(黒曜石・ヒスイ・アスファルト等)
・道南は、縄文人に選ばれた豊かな場所、現代人が忘れかけている精神(平和自然、命) → 掘り出した我々の使命であり、世界に伝える
・函館戦争を巡る旅:①道南全域を舞台に「戊辰戦争最後の戦い」、②五稜郭、松前城、鷲ノ木上陸の碑(森)、峠下の戦い(七飯)、官軍上陸の地(乙部)、開陽丸(江差)等
・道南ならではの日本文化:①松前神楽・木古内みそぎ祭・女の相撲大会・祭り・マチ歩き(江差北前ひな祭り)
・道南ならではの体験:マチ歩き・キャンプ・釣り・サイクリング・スノーモービル・ロケ地巡り・神社仏閣巡り・温泉巡り・青の洞窟・相撲体験
*「何度でも来たくなる地域」「2020年はチャンスの波、環境が整う、人が来る」「応援したくなる地域」、「応援したくなる地域 → ①地域を自慢する、②頑張っている「人」を応援・活用する、③連携し、道南ならではの「提案」を。④みんなで発信(情報の声掛け)
⑤ほっかいどう応援団会議:鈴木知事の公約
・「北海道」命名150年。北海道を愛してくれる人々の力を結集し、活力あふれ、力強く前進し、北海道が日本を、世界を代表する素晴しい地域となることを目指す会議。
・どんな人が応援するの?:①資金面:ふるさと納税・クラウドファンディング・寄付、寄贈等、②協働活動:包括連携、タイアップ事業などの協同プロジェクト等、③事業活動を通じて:企業立地、道産品の販路拡大・PR等、 ④その他:専門的スキル活用したボランティア、観光リピーター等
*福島に置き換えて、東京・札幌福島会の在り方(協働)について再考すべきと思慮する。その点からも、函館福島会の突然の解散は、残念だ。大いに反省しなければならない。 〈考 察〉
男女共同参画社会基本法が成立して20年が経過、依然として成果を実感できていない状況下での、「女性キャリア2名」の話を聞く今回の企画は、議長会としては、画期的で的を得ていると評価する。
男女共同参画は、全国的な問題となっているが、福島においても難しく、「夢のまた夢」の感がする。議会議員、役場職員人事、諮問会議委員、各種団体役員(町内会、福祉・産業・教育団体等)の状況を見ても残念ながら改善の兆しもない。
田崎さん、甲谷さんのように男性に勝るとも劣らない女性の参画・活躍は、そう簡単には望めないとしても、現状を打破し、わずかな可能性に挑戦するためには、身近なところから、女性の参画について真剣に検討することが重要と思慮する。
政治分野における男女共同参画を推進する法律が昨年5月に施行されている。議会議員数の男女対等を目指すことを目標としているが、現状では、至難の業で実現は難しく、余程の覚悟をもって臨まなければならない。
因みに、女性議員の比率が高い市町村の状況は、
① 神奈川県大磯町(7/14:50%)
② 大阪府交野市(7/15:46.7%)
③ 東京都清瀬市(9/20:45.0%)
④ 鳥取県日吉津村(4/9:44.4%)
⑤ 愛知県東浦町(7/16:43.8%)
⑥ 大阪府島本町(6/14:42.9%)
⑦ 神奈川県葉山町(6/14:42.8%)、
⑧ 東京都武蔵野市・小金井市・東村山市・多摩市、長野県飯島町(41.7%)
【初議会での所信表明(議長を志す):令和元年9月1日】 議長選挙にあたりまして、一言、所信を述べさせていただきます。
この度の選挙で、私は、
① 町長選・町議選の同日選挙・平日投票の経緯と効果
② 福島町の人口動態・厚生労働省人口問題研究所の人口推計、福島町の人口ビジョンと対策、
③ 福島町の財政状況と基金の状況、
④ 第5次総合計画後期実施計画の課題
⑤ 開かれた議会づくりから基本条例,そして見直し・検証しながら続いてきた議会改革の状況
⑥ 町民・議会・行政の協働、議会と行政の在り方等についてお話をさせていただきましたし、多くの町民の皆さんの話も聞かせていただきました。
町民の皆様からは、政策の意図・目的が、十分理解されず批判的な意見、将来を心配する意見、身近で具体的な問題の訴えや共に頑張らなければとの激励も多くいただき、あらためて、議会議員として、自分が何をすべきか、何ができるのかをしっかり考えることが出来たと思っております。 地方分権改革がスタートし、地域主権改革、自主性・自立性を高める改革の推進へと展開、本当の意味の地方政府を目指して、地方が自由と責任、そして自立と連携を自分達の判断で考えていかなければとし、さらに、この延長線上で「まち・ひと・しごと創生地方版総合戦略」「人口ビジョン」を策定、その成果が国から強く求められ地方分権改革から一歩も二歩も進んだ状況になっておりますが、実態は、なかなか成果を実感できず、依然として非常に厳しい対応を、それぞれの地方自治体が強く求められている状況が続いております。
消費税増税を間近に控えて、ゼロ金利政策の転換も難しく、国の財政健全化は依然として不透明な状況であり、高齢化による医療費・社会保障費の伸び、国債発行に頼る税財源の不安要素を憂慮する識者の意見が尽きませんし、政府への懸念の声も多くあります。
地方交付税・交付金をはじめ国や道などの財源に依存する状況からの脱皮は、難しく、3割自治の維持も厳しくなっている自主財源の状況をしっかり認識し、今後の町の経営を、熟慮していかなければなりません。 今後、さらに厳しくなる地方自治体経営のためには、3つの視点をあらためて意識し心掛けていかなければならないと思っております。
まず1点目は、依存体質をなくしていかなければならない。国や道に頼って、何でも指示を待っていれば良いという時代ではないということであり、福島の町の自律協働をしっかり意識し実践することが重要であります。
2点目は、厳しい自治体間の競争を踏まえて、先行モデルを自ら実践していかなければならないということであり、時間を掛けても、福島町が一丸となって自らの道筋をしっかりと考え、実践していかなければならないということであります。
3点目は、共に協働する、住民側の理解をきちんと得なければならないということであり、行政、議会、そして住民がきちんと考え方を共有するということであります。しっかりと現況を住民に説明し、説得し、そして理解していただく。その上でなければ、なかなか改革は進まないということであります。大変厳しい状況ではありますが、住民、行政、議会が、それぞれの立場でしっかりと役割を分担し、「自助・共助・公助」の基本をしっかり自覚し、自律をする覚悟を持っていかなければならないということであります。 二元代表制の仕組みの中で、独任制の町長に対し、合議制の議会の役割は、多様な住民の意見をしっかり吸収し、議論・討議することに尽きると思います。行政となれ合いになり、議案を黙認して通すだけでは、その存在意義がなくなります。批判・牽制・修正・監視・検証、そして評価をすることを基本としながら、しっかりと議論・討議をし、政策形成のできるだけ早い段階に議会・議員の意思を示し、提言する議会に変わっていかなければなりません。行政との協働はもちろんでありますが、町民の皆さんの意見をしっかり聞くこと、町民の皆さんへ情報をしっかりと伝えること、町民の皆さんと情報を共有し、単純に迎合することなく、お互いに理解し合い、協働することが重要であります。そのことをしっかりと肝に銘じ、議会基本条例に基づき、「分かりやすく、町民が参画する議会」、「しっかりと討議する議会」、「実感できる政策を提言する議会」を更に目指して不断の努力を続けていくことをお約束し、所信表明とさせていただきます。 皆様の温かいご支持をよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。
【みぞべ幸基の選挙通信:20190812】 ◎みぞべ幸基の選挙公約⇦クリックしてください 選挙戦も中盤となりました。各地域で立候補の挨拶を行っております。4年間の御礼から始まり、①町長選・町議選の同日選挙・平日投票の効果、②福島町の人口動態・人口問題研究所(厚生労働省)の人口推計、福島町の人口ビジョンと対策、③福島町の決算状況(基金状況)、④第5次総合計画後期実施計画の課題、⑤議会改革の状況、⑥町民・議会・行政の協働、議会と行政の在り方等についてお話をさせていただいております。 *選挙通信に関するお問い合わせは ⇒ 47-2532 みぞべ幸基まで 【e-mail】 kouki.m@brown.plala.or.jp
「福島町議会基本条例」制定10年。検証 → 改正、新たな条例・要綱の制定(201904) 北海道自治研究(改革短信)出稿 北海道福島町議会議長 溝 部 幸 基 福島町議会基本条例が制定されて10年が経過しました。「議員が主役」「住民の参画」「変化を恐れない」を議会改革の視点として「開かれた議会」を目指し、試行錯誤を繰り返しながら「気が付いたことから、できることから」を合言葉に一歩一歩進め、集大成として平成21年、議会基本条例をまとめました。
制定後も、改革が後退しないよう、慎重に検証、さらなる向上を意識し議会活動に取組み、議会基本条例諮問会議からの答申をいただきながら、
‣議会基本条例の検証・行動計画の実行
‣適正な議員定数・歳費、議会費の標準額提示
‣議会活動の検証・評価等を実践し、
新たな取組として、◦一般質問の追跡調査、◦総合計画条例制定、◦論点・争点を明確にする審議を規定、◦議会・委員会結果の執行部への手交等が実行されております。
「議会基本条例」制定10年間の検証と実績の反映を期し、新年度施行を目指して、関連規定を含め全体的に、より分かりやすく改正し、新たに2条例、7要綱を制定しました。
主な改正・制定内容(平成31年4月1日施行)
◎議会基本条例(改正)
・一般質問等答弁事項進捗状況調査 ・常任委員会所管調査報告書の執行者手交
・議案審議:提案者との意見交換、議員間討議 ・文書質問による関連資料の請求
・行政事務事業の評価、公表 ・議会事務局人事の町長との協議
◎会議条例(改正)
・議案審議の明確化:議案説明→質疑→意見交換→議員間討議→討論
・会議規則+委員会条例=会議条例としたことによる重複部分の省略(公聴会開催等の準用)
◎議会運営基準(改正)
・常任委員会会議録の作成
・議会運営委員会協議事項の追加:本会議の反省(審議、進行、一般質問の追跡調査、政治倫理基準の遵守、一問一答制の徹底)
◎議会参画奨励条例(制定←参画を奨励する規則)
・傍聴→参画:町民の自主的な参画を促し、積極的に参画者の意見を聴く機会を設ける(参画者席に発言の場を設置する)
・参画の手続を省略(参画者名簿の廃止)
◎政治倫理条例(制定←不当要求行為防止条例)
・町民の責務(議員に対する不正行使の禁止)
・審査の請求(選挙権を有する町民総数の五〇分の一、二人以上の議員) ・政治倫理基準
◎議員研修条例(改正)
・研修報告の義務化 ・研修報告書の公開
◎議会基本条例検討調書・行動計画要綱(制定)
・検討調書(現状、課題、改善策、方向性判断、諮問会議意見) ・行動計画(具体的項目、目
標期間、具体的取組、取組の結果)
◎議員間討議要綱(制定)
・自由討議の定義:本会議等における討議
・討議方法:質疑・意見交換の後、議長の確認により議員が討議の表明をし、論点争点を明確にして合意形成に努める。
・論点争点:基本条例に基づく政策形成過程資料を参考に現状把握・課題整理・解決対策等を念頭に論点争点を明確にする。
・留意点:特定の個人・政党等を非難・侮辱・宣伝する発言をしない。自らの意見を積極的に述べ、他の意見にも真摯に耳を傾ける。
◎行政評価事務事業評価要綱(改正)
・評価対象:政策等調書(総合計画事業振興管理表)を追加
・評価手順(議員→常任委→議運→手交・公表)
◎議会・議員活動評価要綱(制定)
・評価項目:議会(主要十項目)・議員(六項目)
・評価資料:議会の基礎的資料(議会白書掲載)
・評価の手交、公表(議会だより・HP)
◎議会広報広聴要綱(制定)
・議会だより:編集方針、基本掲載事項、発行
・議会HP:編集方針、掲載事項、
・町民と議員の懇談会(議会報告会):開催方針開催会場、議員・事務局班編成
・議会白書:編集方針、掲載事項の構成(議員名簿、開かれた議会づくり、評価基礎資料等)
詳細は、福島町議会HPをご覧ください。議会基本条例と関連条例等の相関図から検索できます。議会だより特集号も発行しております。 URL:www.gikai-fukushima-hokkaido.jp/
H300427:伊能忠敬翁記念公園竣工式典祝辞 津軽を望む海峡の風景は少しずつ青さを増し、蝦夷地の山々にも桜の息吹が感じられる時節となりました。 伊能忠敬翁没後二百年の記念すべき年の今日、多くの皆様のご臨席をいただき、往時を偲ぶ忠敬翁の銅像を配し、記念公園竣工式典が挙行されますことを心からお祝い申し上げます。 今、この地でこそ、二百有余年の時空を超えて、寛政12年5月19日、津軽の地から、遠く蝦夷地の山々を望み、心もとない和船上で胸を躍らせ、大きな期待と不安の中、蝦夷の大地に渾身の一歩を踏みしめた感動の光景に思いを馳せることができます。 香取市佐原の忠敬翁記念館にある伊能図には、「吉岡四十一度三十分」、「江戸から二百十七里二十六丁」と、蝦夷地測量を目指した吉岡上陸の痕跡が記されておりました。 踏破距離三万五千キロ、歩数四千万歩。 17年間の長きにわたり、日本中を愚直に二歩一間の歩幅を守り、歩き続け、「大日本沿海輿地全図」を作り上げた功績は多大であり、近代日本の誕生・発展に大きな影響を与えてきました。
想像を絶する波乱万丈の人生を歩んだ忠敬翁には、「夢追うのに、早い遅いはない。追うかどうかだ。」「人間は夢を持ち、前へ歩き続ける限り、余生はいらない。」「歩け、歩け。続ける事の大切さ。」等、現代にも通じる多くの遺訓があります。
この機会にあらためて、忠敬翁の遺徳を振り返り、町づくりへ連動する好機となるよう歩みを進めなければとの思いを新たに致しております。
結びになりますが、
町史研究会有志の努力により、史実が解き明かされ、忠敬翁と当町の係りが明確となり、記念銅像建立を願う篤志の思いが計画を実現させ、今日の日を迎えることができました。この間、ご教示をいただきました忠敬翁ゆかりの皆様に敬意の気持ちを込めて心から厚く御礼を申し上げます。
この後、周辺環境整備、史実の紹介、幅広い事業と連動した有効活用等、まだ課題も多くあります、関係者の皆様には、引き続き、ご協力いただきますようお願い申し述べ、本日のご出席に心から深く感謝を申し上げお祝いの言葉と致します。 平成30年4月27日 福 島 町 議 会議長 溝 部 幸 基